緑の癒しで心リフレッシュ!植物×マインドフルネス入門②

マインドフルネス 緑の癒し
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☆実は昔から日本にあった、マインドフルネスの精神

・植物に敬意を抱いていた日本文化

植物のお世話や栽培、自然観察を通じてのマインドフルネス。
実際、これらは互いに相性ピッタリ、相乗効果爆増なんですよ。
しかもそんなにお金がかからなくて(≧◇≦)、お手軽!

「マインドフルネス」
元々は仏教からの発生と書きましたが、やってみて感じました。
これ、日本の古い園芸に携わる方々は、自然とやっていたんですね。
私の伝承園芸の師匠の方々は、表現こそ違え、皆さん同じことを教えて下すってましたから。
「技術云々の前に、この心構えが大事なんだよ」と。

思えば、江戸の園芸も、それが発生し発展してきた時代は、生活の中に今よりもっと色濃く、仏教や神道の精神が息づいていましたから。
面白いものだなぁと思うんです。
マインドフルネス

さて、前置きが長くなりました。
以下、そのポイントと効果、そうなる理由について説明いたします。
ポイントは以下の五つです。

・植物を使ったマインドフルネス、5つのポイント

1、「今」という瞬間に集中することの大事さ
2、自分の感覚に愛情をもって研ぎ澄ませることの大切さ
3、自分を感情に入れずに、物事を受け入れることの重要さ
4、日常に、心で喫茶できるという贅沢さ
5、余分な重圧を受け流すしなやかさ

さて、これらを個別に、ちょっと詳しく見て行きましょうか。
私が手渡しで教えていただいた、作法みたいなものですが。
実にマインドフルネスの考え方と、合致してるんです。
面白いほどに。
マインドフルネス

☆植物を使った、簡単お手軽・マインドフルネスっぽい実践編

・1、 「今」という瞬間に集中することの大事さ

今という瞬間を感じるための2つのステップ

1段目

好きな植物を選び、自宅や職場など、毎日触れ合うことの多い場所に置きます。ここでのポイントは、「なるべく静かな場所」を選ぶ事、です。
これをおすすめする理由としては、人は静かな環境で感覚が鋭敏になること。
この事は、多くの実験や研究により示されているんですよ。
マインドフルネス

2段目

毎日どこかのスキマ時間ってありますよね。理想は、朝と夕方の各3分で充分です。
その植物をただ眺めてみましょう。
まずは心穏やかに、口角を上げて(ニッ!と軽い笑顔を作って)。
これをおすすめする理由としては、マインドフルネスの研究でも明らかにされています。
つまり、「見つめ」るという特定の物体への集中。
これが、「今」という瞬間への意識を、確実に高めるからです。
マインドフルネス

・2、自分の感覚に愛情をもって研ぎ澄ませることの大切さ

五感を活かして自然を感じるステップ

1段目

まずは基本から!
静かな場所で目を閉じ、深呼吸を数回行います。
理由は、心拍数を落ち着かせ、集中力を高めるためです。
とにかくまずは、リラックスです!
マインドフルネス

2段目

植物の香りを嗅ぎながら、その香りの成分や、強さや、感じる感情などに注意を向けます。
アロマセラピーの研究でも、特定の香りに意識を向けることはリラクゼーションを促進すると報告されています。
そのために、余計なことは頭の中から追い出して、ひたすらその日その時の「香り」を思い切り吸い込んでみてください。
マインドフルネス

3段目

ここまでできるようになったら、目を閉じたまま植物の土や葉や茎や幹などに実際に触り、その触感や温度、湿り気や張りを感じ取ることに気持ちを向けます。
ただ植物に触れることの大切さの理由ですが、触覚を刺激することで、感覚への認識が向上します。
その結果、周囲の環境への意識も深まってきます。
マインドフルネス

4段目

目を閉じ静かに耳を澄ませ、触れてみて植物の部位ごとに違う音、それらをただ聴きます。聴くだけに気持ちを向けてください。
これが屋外の植物だと、虫や鳥の声、葉擦れの音や風の音、その他の自然の音が色々と耳にできます。
目を閉じ耳だけの世界で、これまで意識していなかった音の世界が拡がっているのに気づかされるでしょう。
これらの結果、効果としては、次の二点が挙げられます。
ストレスの低減や集中力の向上、です。
マインドフルネス

3、自分を感情に入れずに、物事を受け入れることの重要さ

ただ受け入れるという心を育てるステップ

1段目

まず、植物の観察を始めます。
1週間に1回、おおよそ同じ時刻に植物の様子を確認しましょう。
朝か、昼か、晩か。そんな大ざっぱな時刻の決め方でも構いません。

観察と言っても、頭を使って難しく学校の宿題みたいにとらえないでくださいね!
あくまで、マインドフルネスとしてですから。
ただぼんやり見つめると同時に、その形、色、大きさ、香り、毎日の微妙な変化などに意識を向けてみてください。それで構いません。
植物の土の湿り気や葉の色の変化、伸び具合、新芽が顔をのぞかせてやしないか、花の開き方はどうでしょう。
マインドフルネス

これをおすすめする理由ですが、それは自然界の細かい変化に意識を向けることが、心の安定を促すからです。
さらに、瞬間瞬間をより深く感じる手助けになるんですね。
心理学の研究でも言われてるみたいですが、普通に考えてこれは当然です。

だって私たちの脳は、そうやって自然を観察することで生き抜き進化してきたのですから。
観察してないと、不安なんです、脳と心の奥底が。
マインドフルネス

2段目

時間を記録し残すというステップ

実はあんまり緩やかで、これまで気づけていなかった植物の変化、これが見える時があります。
何でもよいので、あ、変わったなと思ったら、無理のない範囲で記録してみてください。
ノートに書き出しても良し!
スマホでパシャリと撮影するのも、また良しです。

「記録」をおすすめする理由は、常に去り行く「今」を手元に残せるからです。
常に過ぎ去る時間への敬意にもつながってきますよ。
そしてまた、書きとめる行為は、経験や感じたことを深く理解し、意識を高める効果もありますから。
最高なのは、記録を誰かに伝えて「共感」された時です。
マインドフルネス

3段目

変化をありのままに受け入れるというステップ

植物と接していると、予想しない変化が起きる時が良くあります。
そんな時、その瞬間の自分の感情や反応を、もう一人の自分の目で静かに観察します。
そして、それを無条件で受け入れる練習をします。
この練習が大事な理由ですが、自分の感情や反応を客観的に観察することが、マインドフルネス研究で「判断しない受容の姿勢」を養成する方法として強調されているからです。
マインドフルネス

4段目

習慣化定着のステップ

植物を日常生活に取り入れて各マインドフルネスのステップを続けるうちに、自然や植物の変化をそのままの姿で受け入れる姿勢を深めることができます。
これらのステップが、気負いもない自然体で、まるで呼吸でもするようにできるようになることを目指します。
このような繰り返しの各ステップを通じて、受容の姿勢やマインドフルネスは強化されることが、多くの心理学的研究で確認されています。
これらの各ステップを定期的に行うことが、自然の変化を受け入れる心を育んでいきます。
またそれと共に、日常生活の中のさまざまな出来事に対する受容の姿勢も深まっていくようになります。
マインドフルネス

☆まとめと、次回記事のお知らせ

さてさて、また長くなりそうなので、本日はここまで。

今回は、植物を使ったマインドフルネス5つのポイントの内、以下の3つについて書いてみました。
1、「今」という瞬間に集中することの大事さ
2、自分の感覚に愛情をもって研ぎ澄ませることの大切さ
3、自分を感情に入れずに、物事を受け入れることの重要さ

次回は、残りの2点。
4、日常に、心で喫茶できるという贅沢さ
5、余分な重圧を受け流すしなやかさ
これらについて書きますね。

とても簡単で気軽に取り組めることなので、家族全員年齢に関係なく取り組めるのが良い所です。
では次回、「緑の癒しで心リフレッシュ!植物×マインドフルネス入門③」
植物を使った、簡単お気軽なマインドフルネス実践編の続きをどうぞお楽しみに。
マインドフルネス
今日も、皆様にとって佳い日でありますように💐

< 「緑の癒しで心リフレッシュ!植物×マインドフルネス入門①」へはこちらをクリック。

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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