☆シーボルトの妻の眠る場所
・45年で実現した墓参
昨日投稿しました大音寺。そこに隣接して、晧台寺墓所があります。
ここに、シーボルトの奥さまであったお滝さんのお墓があります。今回の旅の目的の1つが、このお墓にお参りすることでした。
中学生の頃。アジサイが好きで、シーボルトとオタクサについて調べていた私です。そして長崎に、そのシーボルトの妻のお墓が今でもあるこを知り、いつかお墓参りをしたいなと思っていました。
還暦を迎えた今年、つまりはようやく腰を据えて長崎に行くことができたと、こういうけでした。何と言っても、シーボルト来日200周年記念の年でもありますから、この機会を絡めて、中学生の時から数えて、45年目の夢の実現となったわけです。
・お滝さん
「楠本滝」こちらが、お滝さんの本名です。
シーボルトが長崎で見初め、結婚。そして日本で収集した様々なものの中で、ホンアジサイを、妻の名前から取って「オタクサ」と命名。その後オタクサはヨーロッパに持ち帰られてその後改良されていく西洋アジサイの源となりました。
中学生の私はこの話に感動しましてね。長崎に今でも残るお滝さん、つまり楠本家のお墓に一度は手を合わせてみたかったのです。
・楠本家の墓
実際に今回、ようようの墓参となったわけです。お天気にも恵まれ、気分も晴れ晴れてした。
路面電車を降り、アーケード街をウロウロし。
まず麓でお線香を求め、長く急な坂を登り、木々を抜けて。
そうして息もちょっと切れかかった頃、たどりついた場所。眺めも最高の場所に、楠本家の墓がありました。
その後、お線香をあげ、手を合わせ。それから、枯れ葉がたくさん舞い込んでましたので、備え付けてあった箒で掃いて近くの大木の根元に戻し。最後に墓碑銘を読ませていただきました。
すべてが終わり、改めて墓所から長崎の街を見下ろしました。たったこれだけのことかもしれませんが、私にはこれからの生涯にずっと残るであろう風景となりました。
・まとめ
なんとも言えない充実感がありました。
つまりは、中学生の頃からの夢が、還暦を迎えた年にようやく実現したのですから。
今にして思うと私は、シーボルトとお滝さん、お二人の一生を通して、植物に想いを重ねることの強さと一種の美しさを学ばせて頂いたのだと思うのです。ありがたい事なぁと思います。
それでは今回も、最後までお読み下すってありがとうございました。
今日があなたにとって、佳い日となります様に💐