☆シーボルトの愛したアジサイ
・シーボルト通りの商店街
博物館のあと、シーボルト通りにある商店街を抜けて、シーボルト記念館へ。
なかなか良い道でして、飽きませんでした。余談ながらここの商店街で売られていた一袋100円のミカン。6個入り。これがてすね、驚くほど甘い、酸味も程よく利いていて実に美味しい。こういう出会いも、旅の味わいですね。
・シーボルト記念館
さて、そこを抜けて更に住宅街を縫って少し斜面を上がったら、シーボルト記念館があります。
私が行ったこの日は、数人の観光客が先客としてご覧になっていました。ステンドグラスもきれいでした。この紋様はシーポルト家を表す紋様だということでした。
医者として、また博物学の収集家としても活躍したシーボルトです。そのシーボルトが設立した鳴滝塾跡に作られたこの記念館です。
・ホンアジサイ
なので、建物の周囲も気になります。
歩いてみると、ここにも実に見事な金木犀が植えられていて、甘く品の良い香を身にまとっていました。
そしてたくさんのアジサイも植えられていました。そう、シーボルトといえばアジサイです。当日アジサイに、ハイドランジア・オタクサという学名が付けられたことも有名な話(現在は違いますが)です。!
ただ多くの方が、勘違いされていることがあります。その当時オタクサは、ホンアジサイという種類をそう呼んでいたのです。これがそのオタクサ。有名な資料なのでご存じの方も多いと思います。
ただ、ホンアジサイといってもその土地によって微妙に違うものもありますので、ここは実際にシーボルトが母国に持ち帰ったアジサイの子孫を植えて欲しいなと思いました。
アジサイをはじめとした植物の多くは、一枝から母株と全く同じ遺伝子を持った個体を増やすことができます。
・本当のオタクサ
どうせなら、江戸時代にシーボルトが日本からオタクサとして欧州に持ち帰ったオタクサそのものを植えて欲しいなと思うんです。
約二十年ほど前は、そんな物は無いと思われていました。
しかしその後、東大の大場秀章先生がオランダでその増殖株が元気に生きているのを確認されました。
そして日本で、その増殖株も適正価格で(普通に安く手に入る価格で)販売され始めましたから。
実は私も、その過程に少し関わらせて頂いてました。
そんな思いもあって、記念館にはやはり正しいオタクサを植えてほしいと思うのです。
ということで、最後までお読み下すってありがとうございます。
今日があなたにとりまして佳き日でありますように💐