富士山に多量のドングリ

どんぐり 喫茶~言の葉
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☆標高2400mにバラまかれた木の実

・Xって、バツですね

X(旧ツイッター)、、、ええと、めんどくさいなぁ。
Xだけじゃ通じないから()で旧名言わなきゃならない。
つまりこれは、命名としてセンスが無いという事なんですマスクちゃん。
とまぁこんな愚痴を言いたいところをグッと我慢して。
11月4日にXで、こういう投稿がありました。

富士山の標高2400m付近に、大量のドングリがバラまかれていた
富士山

これを投稿されたのが、登山ガイドをされてる方でした。
リンクを貼りましたので、実際にXの当該記事を是非ご覧になってください。

・人為的なドングリ

さてこれが、どういうことかと言いますと。
結果的に原因は分かりませんが、そんなところにドングリは無いです。
自然には、あるはずがありません。

なので誰かが、わざわざ集めて。
富士山登山して。
そんな高い所まで持っていってバラまいたという事。
実際にその現場の写真を見ると、地面が見えないほどの大量のドングリ。

まぁそうはいっても、ドングリだから問題ないだろうと思うのは大間違い。
つまり、いくら天然の物であっても、実施にその現場にはありえないものを多量に撒くというのは自然破壊になるからです。
ましてや、富士山です
独立峰で日本最高峰、周辺との環境も格段に違います。

そこに人為的に無計画に、よそから何かを多量に持ち込むのは、その結果として自然破壊にも生態系破壊にもつながる行為なんですよね。
どんぐり
(写真は近所の公園で私が撮影したものです

・例えば

こういう行為は、元々そこに生えている植物(植生と言います)に悪影響を与える可能性が高いです。
仮にドングリがそのまま芽を出さずに腐ったとしても、そこから出る栄養分は、元々その土地に無かったものです。
元々無い養分が流れ出るという事は、環境の激変です。
元々あった植物が、その環境激変に影響を与えられるというのは容易に想像が付きますね。
ましてや、一部が根付いて芽を出したなら、より大きな環境激変となるでしょう。

そして、もう一つの心配は、ドングリの実の中にいるかもしれない虫や菌類です。
それらが、その撒かれた場所の生態系にどういう悪影響を引き起こすかは、誰にもわかりません。
ならば最初から持ち込まないに限る、という訳です。

歴史を振り返ってみますと、人類はこういう過ちを次々と繰り返してきています。
特に産業革命以降は急増。
更には第二次世界大戦以降はもう滅茶苦茶じゃないかと思うんですね。
どんぐり

・ドングリ散布の背景

だれが何の目的でそんなところに多量のドングリを持ち込んで撒いたのか?
それは不明ですが、近年、熊をはじめ野生生物が、ここの処の天候不順で森の木の実不足のため人里に降りてきているというのがニュースになっています。
不幸なことに、最近では北海道でも大学生の男性が、命を落としています。

森が木の実不足。
だから、多量のドングリを森に撒く。
そんな行為があちこちで行われているようです。

一見立派な行動のように思われそうですが、これもまた間違いだと私は思います。
だいたい、ヒトがちょこちょこ集めたドングリの量は、本気で冬を越えようとしている動物には足りない。特にクマなどの大型の生き物には焼け石に水。
更に、そのドングリには、ヒトの匂いも付いてます。
だから、結果的に人を恐れなくなり人里に出てくるのに抵抗もなくなってくる。

やはり、野生生物と上手く共存できるというのは、きちんとした知識の上で正しく行動することが必要だと思うんですね。

さて先ほど、ここの処の天候不順で森の木の実が不足、だなんて書きました。
この天候不順、ただこれだけだと軽く受け取られがちです。
でも今日からで構いません、毎日のnewsを1日5分くらいで充分ですので、「世界の天候」に絞ってみてください。
できれば簡単なメモ書き程度に残すとなお可。

天候が、結局はそこに行き着くのですが、天候がかなりおかしいと気づけるはずです。
どんぐり

☆心も体も癒してくれるもの

結局のところ、自然が人の心や体を癒してくれるというのは、多くの方が認めて下さる事実ですよね。
でも、多くの方が、自然はなにもしないでそこに在ってくれるものと考えていることも事実です。

でも産業革命以降、またこの30年間は特に。
私たちが、森も山も川も海も空も、壊して行ってることに気づいていながら気づかないふりをしているようでなりません。

富士山のドングリについては、簡単な話のようで居ながら、なかなかどうしてその背景にはいろんな問題を含んでいるのがと思いました。

私が昨日やったのは、近所の森でドングリを1個拾ってきて、鉢に植えてさて春に芽が出てくるかしらんと言う、実にスケールの小さな遊びです。
こういうところに、私と言う人物の器の小ささが表れていて、実に恥ずかしい限りでありますね。
どんぐり

さて今日も、最後までお読み下すってありがとうございます。
この1日が、あなたにとって佳き日でありますように💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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