藁(ワラ)を植物育てに使ってみる実験

土 お手軽栽培術
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☆ワラって、土にも植物にも人にもやさしいんです!

・納豆を食べた後に

ワラ納豆を買ったという話は、昨日もしました。
今朝も、大変美味しくいただきましたよ。
とにかく、納豆菌(枯草菌の一種)は自然界に広く分布していますが、特に好んで住み着くのが稲わらです。

では、食べた後のこの水戸納豆の稲わら。
ただ普通に燃えるゴミとして出すのは、植育研究家としてはよろしくない。
更に、ゴミ処理の問題とCO2削減と、そして何よりまだ住み着いてる納豆菌に申し訳が立たない。
なので、我が家の近くの三本の木。
そのうち一番生育の弱い「しお」に与えることにしました。

稲ワラって、土の改良や、当然植物生育には、とても良い影響を与えるんですよ。
但し、使い方が大事ですけど。

・稲ワラで土づくりを始める最適な時期

まず初めに大事なことをお伝えします。
稲ワラで土づくりを始める時期について。
これは、秋遅く、または冬の始め、つまり、今です!

その理由は、稲ワラが土や植物の役に立てるようになるには、時間がかかるためです。
今からなら、稲ワラが上手く腐って役立つようになるのが春。
春はたいていの植物の活発な活動開始時期。
それに重なるからです。

それともう一つ。
稲ワラが腐る過程で、土の中の酸素不足などを引き起こしたり、変な病害虫をさせたりします。
なので、そんな害の出ないこの時期から始めるのが良いのです。
天狗納豆

・稲ワラ土作りのポイント

まず大事なことは、早く栄養などに変わるように、短く切ってあげる事です。
短く切れば切るほど、分解は早いです。
分解、つまり腐る、つまり栄養になって役に立つ、そういう事です。

切る長さは、手間で無ければ10cmぐらいでしょうか。
当然短くすればするほど、分解は早いです。
でも、大変ですよね、切る回数が増えるし。
なので10㎝、面倒だったら30㎝ぐらいを目安にザクザクと切ります。
天狗納豆

そしてこの時期、稲ワラのまま土に施したり、土に混ぜ込むのも良いのですが。
できればここに、石灰チッソやリンなども一緒にパラパラとしておくと、効果倍増になります。

そこで一応の量の目安ですが、稲ワラを100とした場合。
石灰チッソが、5。
リンは、「ようりん」と言う肥料が売られていますが、それも、5ぐらいですね。

面倒と思われる方は、稲ワラザクザクでも構いません。
私の場合、この稲ワラを、落ち葉と、土を同じ分量で。
つまり1:1:1の割合で混ぜて春まで放置しておきます。これだけです。
春になったら、育てたい植物の近くの土に、それを軽く混ぜ込むだけです。
土

☆納豆藁を、木に与える実験

・我が家の、しお

さてと、藁(ワラ)を使って土を作るという基礎のお話はここまで。
今回は、水戸納豆に使われている藁を、ゴミに出すより我が家の庭の木にお福分けが主題!

昨夜からの雪で、すっかり雪が積もってます。
こちらが「しお」です。
しお

この根元に、秋に落ち葉を集めておりましたので、先ほど見たら良い感じに分解が始まっていました。これはつまり地面の中の微生物たちが活発な証拠ですね。
まるで、ヒトの善玉菌のイメージです。

さてこの分解されかけている落ち葉の中に、水戸納豆藁を10㎝に切ってサンドイッチにします。
実験開始、これだけの話です。
天狗納豆

・納豆藁の可能性

ところで納豆菌がびっしりくっついた藁ですから、普通の藁よりも良い結果が出るんじゃないか、なんて思ってるんです。
さて、実際、どうなんでしょうね。
こういう時、この歳になってもワクワクします。

そこで少し、納豆藁の可能性について考えてみました。
あくまで、予想ですけど。
天狗納豆

・可能性の予想

納豆菌の濃度

煮大豆を直接藁で包み発酵​。なので通常の藁と比較して納豆菌の濃度が高いです。
そのため、土壌中の微生物の多様性が通常の藁を使用した場合よりも豊かになる可能性があります。
つまり、土壌中の微生物活動を刺激し、土壌環境を豊かにするという事ですね。
これにより連作障害の軽減などの効果も期待できると思う思うんです​​。

栄養素の豊富さ

水戸納豆の藁は、煮大豆の発酵過程で様々な栄養素を吸収している可能性があります。
そのため通常の藁と比較して、土壌への栄養素供給の点で優れている可能性があります。
ワラ納豆

☆最後に

まぁこういうわけで、今夜水戸納豆藁を10㎝長に刻もうと考えております。
藁も納豆菌も、自然界に有るものですから悪い方には働きません。
こういう楽しんでやる実験から、これまでも幾つも発見がありました。
どんなことでも、楽しんで行うというのが良い結果につながるような気がしてなりません。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございます。
今日があなたにとって佳き日でありますように💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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