☆この日ばかりは家にこもってお出迎え
古くからの日本の数の数え方
三十
今日は12月31日。
大晦日ですね。
この大晦日を、なぜ「おおみそか」と言うのかと申しますと、このような事なのです。
「もう来年は30歳だ、三十路だよ。」なんて言いますね。
三十路と書いて「みそじ」と読みます。
三(み)十(そ)それに加えて路(じ)という読みになるんですが、これは実に古くからの日本の数字の数え方で、古くは古墳時代には確立していたんじゃないかと言われています。
万葉集には、三十路という表現が既に使われています。
古い日本の数の数え方
さてこの言い方では、十(とお)二十(はた)四十(よそ)五十(いそ)六十(むそ)七十(ななそ)八十(やそ)九十(ここのそ)百(もも)となります。
なので二十歳は「はたち」と呼ぶのです。
ただ、昔の日本人の寿命もあるのでしょうか?
六十から九十までは、あまり使われていた形跡がないというのが現時点での研究調査の結果となっているようです。
ただこれはあくまで現時点での話。
これから調査が進んでいくと、また違った結果が導き出されるのかもしれません。
あ、そうそう。
ただし、六十から九十を飛び越して、古くから百はよく使われていたようです。
これは、百という単位に「沢山の」という意味もあったからという事らしいです。
なぜ、大晦日?
現代でも、一年十二ヶ月の各月の末尾を、晦日(みそか)と呼びます。
これは三十日(みそか)を意味するのですが、1月31日も晦日ですし、2月28日も晦日です。
つまり晦日というのは、その月の最終日という概念なんです。
なので一年には十二の晦日があります。
そして例外として、一年の終わり、十二月三十日が晦日。
その翌日十二月三十一日が、一年の締めくくりという事で、頭に大が付いて大晦日となるのです。
もう一つの晦日と大晦日
晦日(みそか)と大晦日(おおみそか)には、別の読み方もあります。
それがこちらです。
晦日(つごもり)と大晦日(おおつごもり)。
こちらは、月籠り(つきごもり)から来ています。
月がお隠れになって見えなくなるの意味です。
満月の反対語は新月です。
新月というのは、空には月があるのだけれどまったく見えない日の事です。
そして一方で、新月から日一日と満月に向かって月が満ちていく初めの日という事であります。
なので、新月のほんの、本当にほんの少し前が、月籠りとなります。
そして旧暦(太陽太陰暦)では、新月の日がその月の1日目となりますので(だから月初めという言葉がありますよね)、その前日である晦日は「つごもり(月籠り)」となるわけです。
大晦日(おおつごもり)と読むのは、これは大晦日(おおみそか)と同じで、年の最後を締めくくる最後の晦日(つごもり)だからですね。
さて、本日12月31日は、新月でありますので、空にお月さんは肉眼では見えない日です。
おや?
先ほどの説明とちょっと違うぞ、今日は大晦日なので、新月は明日なのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
これは旧暦の大晦日と新暦の大晦日に約1ヶ月ほどズレがあるため。
ちなみに今日が新月というのはたまたまで、旧暦で申しますと、今日は12月1日なのです。
なので一年前の大晦日(新暦)は、旧暦で申しますと、なんと11月19日。
月は、寝待月(ねまちづき)でありました。
ところで今年の正月(一年前)には、お正月と松などについて書いておりますので、ご興味ある方は下のリンクからどうぞ。
お正月をお迎えする気分が、新たになるかもしれませんよ。
< お正月の松の話①
という事で今回はここまで。
大晦日なので時間がありますので、大晦日の②を書こうかなと思っております。
では、最後までお読み下すってありがとうございました。
素晴らしい大晦日の一日をお過ごしくださいませ💐😊