☆河原に自生する自生種:ジャパニーズミント
ハッカとミント
札幌は12℃の朝を迎えています。
週末は、ストーブの掃除と、着火テストをやらなければという季節になりました。
そんな中、和ハッカの根出しが成功したので、鉢植えにしました。
この和ハッカというのは、日本各地の川原などに自生しているミントで、ジャパニーズミントとも呼ばれています。和種ハッカというのも同じです。
これに対して、西洋ハッカというのが良く知られているペパーミントやスペアミント。洋種ハッカとも呼ばれます。
洋種ハッカは、ほんのりと甘みも感じられます。
それに対し和種ハッカは、そう言った甘みがない代わりにと申しますか、主成分のメントールが断トツに多いんです。
なので薬用としての効果が高く、100年前(1930年代)には、アメリカ産のあのメンソレータムの原料としても輸出されていました。
そんな和ハッカは、徐々に合成香料に追われ、今では元の河原にひっそりと息づいています。
そんな背景から、和種ハッカは薄荷(はっか)、洋種ハッカはミントと呼び分けた方がしっくりくるような気が私はしています。
和種ハッカの水挿し
先月河原の和種ハッカの茎を20cmほど切ってきて、それを小分けにして水を張ったコップに入れておきました。
水挿しです。
水挿しとは、植物の一部を切り取り水につけて、そこから根っこを出して、植物全体を再生させることです。
なので基本的には、水中で根を出した植物は、いずれ鉢などに植え替えて育てることになります。
水挿しのポイントは、小分けにした茎に必ず葉が一枚は付いていること。
その葉のうち、大きめのものの上半分は切り取ること。
これは、葉が付いていないと光を浴びて、そこから栄養を作ることが出来ないためです。
こうして水につけて約1ヶ月。
こんな感じで根が出てきましたので、昨日、鉢に植え替えました。
和ハッカの鉢植え
水挿しで根が出たとしても、植え替えて全てが完璧に根着くとは限りません。
そこで私は手間を省いて、一つの鉢に全部植えました。
土は、黒土2:腐葉土1:鹿沼土1の割合で混ぜたものです。
通常のミントよりもアロマ効果も高く、いろいろと利用できる野草なので、水多めの管理で育てていこうと考えています。
良いものですよ、役立つ野草を育ててみるもの。
ちなみに洋種ミント類は特に強い植物なので、下手に地面に植えると他の植物を枯らして広がるほどに生長します。
夏の暑さにも冬の寒さにも負けません。
なので洋種ハッカの庭植えなどはおススメしません。
管理が大変ですから。
そこでこうして鉢植えにしておけば、根が勝手に拡がらず安心という訳です。
ところで和種ハッカに関しては、自然の河原に他の植物と混ざって生えていますから、そこまで狂暴ではないと私は感じております。
最後に、皆様のお近くの河原に行って和ハッカを見つける場合のポイントをお教えします。
分かりやすいのが、花の付き方です。
写真のように葉の付け根に、段になって咲いているのが和ハッカです。
本州はまだ暑いそうなので、見つけるのが容易だと思うのですがいかがでしょうか?
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊