さて今日は1月3日。
松についてのお話の最終日です。
そこで今回はまず、日本で見られる松の種類から。
☆日本の松の種類
・日本で見られる7種
日本の松には、以下の種類があります。
・クロマツ
・アカマツ
・ゴヨウマツ
・チョウセンマツ
・ハイマツ
・リュウキュウマツ
・アマミゴヨウ
次にいろんな面で使用されている、クロマツ、アカマツ、ゴヨウマツについて少し詳しく見てみます。
・クロマツ(黒松)とは?
樹皮は黒灰褐色。老木になるとその樹皮は厚さを増し、亀の甲羅の文様状の裂け目となり、不規則な厚い鱗みたいになって落ちる。
さらに葉は長く強剛。
また、潮風に強く海岸に生える。しかし、四国・九州では内陸部深くまで分布している。
・アカマツ(赤松)とは?
樹皮は赤褐色。
葉は細長く、柔らかい。
基本的には潮風の直接当たらない内陸に生える。
ところが、三陸海岸や新潟市から山形県境の海岸そして能登半島の内海沿岸では、潮風の当たる所でも生育している。
・ゴヨウマツ(五葉松)とは?
樹皮は暗灰色。
葉はやや短く青みを帯びた緑色で、一点から5枚ずつ葉が出ているのでこの名になった。
生長は遅い。
「御用を待つ」という縁起担ぎで、贈り物にされることも多い松
・松の利用
いずれの松も木材として広く利用され、腐食にも強いです。
また、クロマツから採れるのが松脂(マツヤニ)、松の樹脂ですね。
そして盆栽や庭園に使われるのが、クロマツ、アカマツ、ゴヨウマツなんです。
さらに、クロマツとアカマツとは、門松として正月に利用されます。
☆正月飾りに使う松の種類
正月飾りに使われる松は、おおよそがクロマツです。
さてそのクロマツですが、育て方や収穫の仕方で名前が違ってきます。
以下は、年末にかけて販売される松の、その代表的な三種の名前と特徴です。
・若松
まっすぐ一本に伸びた3~4年育った松。
門松や正月飾りになるのは、この若松。
めでためでたの若松様よ、と花笠音頭などにも織り込まれているぐらい縁起物の松。
・小松
自然な形で3~5年育った松。
・根引き松
小松に根が付いている物。
「根付く」とか「地に足が付く」という縁起をかつぐ。
☆香りに、お茶に大活躍
さてこれまで、お正月の縁起物として見てきた松ですが、最後に様々な効能について少々書きます。
・香りについて
アロマの世界で、パイン油というのがありますが、あれはヨーロッパアカマツなどから採れる松の精油。
私はその方面には疎いので良く分有りませんが、日本のクロマツ、アカマツ。ゴヨウマツだって香りは良いんです。
私は、松をいじるときに、葉っぱがパラパラ落ちてきますが、それを集めて布袋に入れてます。
そしてたまに書き物とかやってるときにそれを軽くもんで嗅ぐとシャキッとするんです。
だからおそらく、パイン油に近い働きがあるんじゃないかと思ってるんですが、いかがでしょうか?
ちなみに、パイン油の効果として、以下が挙げられます。
①呼吸器系の不調に効く
②疲れた時のリフレッシュ効果
③消臭
松の香りは良いものです。
一度、身近にある松の葉を軽く触って、手に移ったその香りを楽しんでみてください。
シャキッとしますから。
・お茶について
松の葉茶とか松葉茶と言うのがあります。
一般には副作用は無いとされ、昔から親しまれてきたお茶です。
効能として言われているのは、高血圧改善や食後の脂分分解、動脈硬化の予防にリラックス効果など。
そんな色々あるのかも知れませんが、私は気分転換でたまに頂いています。
作り方は、簡単です。
できればアカマツが良いですが、せめてクロマツかゴヨウマツ。
葉の先端の若く柔らかい部分を採って陰干し乾燥。
その乾燥したものを、私は50gに対して水1リットルで一度沸騰させて、そこから弱火で10分に続けて完成。
気分転換ですので、頂いても一日湯飲み2杯までにしています。
これまで述べてきたように、松は瑞樹。
お正月に松飾りなどをする理由などを述べてきましたが、お茶で体内に松の力を取り込むというのも行われていたようです。
と、いうことで。
今日は三箇日最終日。
私はこれから松葉茶で一服です。
どうか今年も、穏やかな年でありますように。
誰もがしあわせでありますように。