☆イネ科の種をまく好機到来
今日6月5日は、一年を二十四等分したうちの一つ、芒種です。
芒種、芒の種、芒って何?
昔、気になったので調べたことがあります。
するとこれは、イネ科の植物を指すのだとか。
もっと詳しく申しますと、イネ科植物の穂先にあるトゲ状のものをいうんだとか。
例えば、麦ですと、、、。
え~~と、この写真を拡大して、と。
これです!
これが芒(のぎ)です。
これは米にもチョンと付いてますよね。
あ、それとこれは余談なんですが、のぎ編のノギはこう書きますよね「禾」。
そうです、「禾」は芒から来ています。
一応せっかくなので書いておきました。
さて、話を戻しまして。
つまり芒種とは、芒のついた植物達(イネ科)の種をまく好機という意味。
五穀豊穣なんて言ったりします。
その五穀は、コメ・ムギ・アワ・マメ・キビ(もしくはヒエ)。
この内、マメだけ別で、あとは全部イネ科植物です。
この五穀は長い間、日本人の主食でしたから、そのうちの多くを占める芒の種まき時期は、かなり大切なものでした。
仮に種まきの時期が早すぎても遅すぎても、作物は充分に育たないものですから、絶好のタイミングは逃せませんよね。
☆暦に秘められた、芒種の大切さ
農業国家だった日本にとって、この日がいかに大切かを伺わせるのは、この二十四節気にも残されています。
一年を二十四の節目で区切り、それぞれに名前が付いていますよね。
立春から始めると、順にこうなっています。
立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・立冬・小寒・大寒。
以上、二十四節。
※写真は、ヒエ(稗)
そこで、大小対になっているものが、以下の三つ。
小暑と大暑。(夏)
小雪と大雪。(冬)
小寒と大寒。(冬)
こう来たら、小満の次は大満(夏)となるべきところが、芒種となっている。
※写真は、アワ(粟)
春と秋には、大小と名のつく節気が一つもありません。
なのでそうなると夏と冬とでは、ある意味バランスが取れていませんよね。
本来なら大満で良かったはずですが、ここは芒種で譲れなかった、それぐらい重要な節気だという事なんです。
※写真は、キビ(黍)
こうしてみると二十四節気は、多くの植物にあてはまる、春の植物活動開始から始まって初夏の生長期の始まりまでが、実に繊細に取り決められていると分かります。
そして。
芒種の次はいよいよ、夏至がやってきます。
その日は6月21日。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐