二十四節気~小満(しょうまん)

麦秋 喫茶~言の葉
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☆5月20日が小満でした

もう今日から6月です。
それでふと気づきました。
二十四節気の小満について書いてなかったことに。

今年の暦で言うと、5月20日がその日。
もう12日も過ぎてしまいましたが、今日はその小満について。
6月

☆麦雨と梅雨と五月雨と

小満とは、文字通りいよいよ実りが始まる時期ということです。
万物に生気が満ちあふれてくる時期とも言われます。
草木も茂って来て、気候もすっかり暖かくなってくる。
つまりは、作物もこの時期を境に、収穫に向けての栄養を貯めはじめるという意味が含まれています。

また秋にまいた麦では、実りが充実してくる頃。
なので今日を含めて、小満に時期に降る雨を麦雨と呼ぶんです。

麦雨と梅雨は似ていますが、正確には、、、微妙に違います。
前にも申しましたが、旧暦は京都が基準。
そこで、この小満の時期に降る雨が、麦雨。
今で言う、梅雨の走り、ですね。

そして、麦雨のあと、しばらく晴れた日が続き、そこから梅雨前線がやって来て本格的な長雨のシーズンになりますが、こちらが梅雨です。

そしてこの梅雨時期が、旧暦では五月ですから、昔は五月雨と言われたのです。
アジサイ

☆今日は、小満の末候

二十四節気の各節気を、さらに初候・次候:末候と三つ(5日ごと)に分けて、自然を表す暦の表現があります。
24×3=72で、それを七十二候と言います。

今日はまだ小満の期間ですが、七十二候で申しますと、「麦秋至」です。
読み方は、「むぎのときいたる」

これは、先ほど申しました秋まきの麦が、この時期に収穫を迎えることを意味します。
穂先が緑から黄金色に変わり、「麦秋(ばくしゅう)」といいます。
しかし、麦雨と梅雨に挟まれているので収穫のタイミングに神経をとがらせることになりますよね。

ちなみに日本では五穀豊穣と言われる五大穀物の一つが麦ですから、この小満の時期はとても重要視されていました。
麦の秋という言葉もありますが、こちらは俳句の初夏を表す季語として使われています。
麦秋

☆6月1日は、衣替えの日

そして今日は6月1日。
一般的には衣替えの日です。
ここで冬服から完全に夏服へ替えるんですが、夏服から冬服への衣替えは10月1日になっております。

これは、明治になってから決められたことなんですが、当然その間には春服や秋服がある訳で。
寒暖差がある中で、この日からはキッパリと夏服とか冬服に切り替えていこうという習慣です。

さてこの衣替え。
古くは、更衣と呼ばれた行事です。
これは宮中行事から始まったのですが、季節感を子供たちにしっかり伝えるための素晴らしい習慣として定着していました。

現代では個人の自由という事もあってか、あまり意識されなくなってきていますが、ちょっと寂しいです。
これからグローバル化も進んで行って、あと10年もすると日本は無くなってしまう気もしています。

そうそう、北海道ではこの衣替えは、6月15日とされています。
南北に長い日本ですから、地域差もあるようです。
衣替え

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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