☆春分
今日から二至二分の、春分です。
ほぼ、昼と夜の長さが同じになる日で、これから夏至に向けて明るい時間が日々長くなっていきます。
また今日は、皇室の「春季皇霊祭」が行われます。
春季皇霊祭とは、今上天皇が、歴代天皇や皇族をお祀りする儀式の事です。
ドイツでの思い出
皇室(天皇家)は世界最古の王室であり、私が海外に行ったときも質問が多かったのが「禅」と「天皇家」についてでした。
日本人なら誰でもそういう事に詳しいと思われているのでしょうね。
会社でドイツに派遣されたことがあります。
面白いことにその時、商談が得意な同僚たちは多かったのですが、こういう日本文化については何も分からないんです。
そいう状況ですから私の独壇場(本筋の商談以外は、ですが)。
私程度の知識であっても、禅や天皇家についてのカタコトの話でも大受け。
ドイツではそれが切っ掛けで、先方の副社長からフリータイムに食事を御馳走になりました、私だけ。
通訳も居ない中、よくもまぁ意思疎通ができたものだと今でも不思議な時間でした。
おおこれはもっと勉強しておいた方が良いなと感じ、帰国してから日本文化関連の本を読み漁った物でしたが、、それ以降、そういう機会には恵まれることなく現在に至っております。
冠婚葬祭
第二次世界大戦以降、天皇という言葉は、政治的な右や左の人々から妙な主張に利用され、変に色づけされて語られたりしているのは大変悲しい事です。
皇室は日本の精神的な象徴であり、国の祭祀を司る存在でありますから、本来は右派も左派も関係ないのですから、今の時代のそういう部分は本当におかしいと、私は思っております。
ところで冠婚葬祭という言葉がりますが、これは人の一生で行われる大事な行事すべてを含んだ言葉。
冠は成人式(元服)で、親からの自立する儀式。
婚は結婚式で、家庭を持ち子孫を育てる始まりの儀式。
葬は葬式で、この世に別れを告げる儀式。
そして祭りは、八百万の神や祖先の霊を祀(まつ)る儀式。
こうした人生の大事な位置づけになっている祭りですが、それが国の規模で行われる、国家の安泰を祈る祭りを司るのが天皇なのです。
そして春分に天皇が行う祭祀が、春季皇霊祭。
皇居内の皇霊殿で執り行われます。
彼岸中日としての春分
7日間の春彼岸の内、春分はちょうど真ん中の日です。
いわゆる、中日(ちゅうにち)。
この日が一番、あの世とこの世が接近する日なので、ご先祖様に思いが届きやすい日だと言われております。
なので私たち庶民も、日本の祭祀王であらせられる天皇の祭祀に合わせて自分たちの祖霊(先祖代々の霊)にお参りするのが良いとされてきたようです。
日本各地、今日お彼岸の墓参りをされる方が多いですが、その理由はそういう事なのです。
☆七十二候
さて、いつものように春分の七十二候を見てみましょう。
まずは初候から。
初候:雀始巣(3月20日~3月24日)
「すずめはじめてすくう」と読みます。
文字通り、冬を耐え抜いた雀たちが、少しずつ温かくなっていくこの頃、繁殖のために巣をかけ始めますよという意味です。
雀の雛は寒さに弱いので、まずは何より気温が高くなってくるこの時期を親は待ちます。
そしてエサも増えてきて、日照時間も長くなることでいよいよ巣を作り、繁殖を始めるのです。
そしてもう一つ大事なことがあります。
雀は稲作の天敵でもありますよね。
お米を食べますから。
そしてその一方で、稲に付く害虫も食べてくれます。
どちらかと申しますと、この害虫捕食で稲が守られるという利点の方が大きかったと聞きます。
そんな稲の守り神でもある雀が子育てをするために家を持つこの時期を、昔の日本人は愛おしく受け止めてたのかもしれませんね。
次候:桜始開(3月25日~3月29日)
「さくらはじめてひらく」と読みます。
この桜は、ソメイヨシノではありません。
旧暦(太陰太陽暦)全盛の頃は、ソメイヨシノがまだ生まれていなかったためです。
ここでの桜は、葉と花が同時に出てくる日本の野生の桜、山桜の事です。
稲作において山桜の開花は大変重要なのです。
まず、山桜の花が咲くころに、種籾(たねもみ)の選別を行います。
そして山桜の花が咲いたころに、種籾を水に浸し発芽を促すのです。
こうして、山桜の花と共に、日本文化の軸である稲作が動き始めるのです。
末候:雷乃発声(3月30日~4月3日)
「らいすなわちこえをはっす」と読みます。
この時期は、大気が冬の寒気と春の暖気が上空でぶつかり合って不安定となり春の嵐が起こりやすい時期です。
もちろんこれも、旧暦の基準地である近畿地方での話。
寒気と暖気とのぶつかり合いは、雲を発達させ激しい雷雨になることが多いです。
それが季語にもなっている春雷でありますし、そこまで激しくなくても、菜種梅雨として春の長雨をもたらします。
この雨は田んぼに水を運び、野山の緑を勢いづかせる大切な雨となるのです。
☆今日の誕生日~梅原猛(哲学者)
さて折角ですから、今日が誕生日で私に影響を与えた方のご紹介もやります。
哲学者と書きましたが、もうそれだけの範疇では収まらない大天才です。
梅原日本学と呼ばれる数々の研究にはすっかり魅了されました。
1925年3月20日生。
2019年1月12日没。
梅原さんの数ある著作の中でも、私が特に好きなのはこちら。
「森の思想」が人類を救う、です。
かなり読みやすく、かつ、考えさせられる一冊です。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊