☆2025年の節分
さて、今日は節分です。
節分に関しては、過去にも書いておりますので、説明はこちらをお読みいただくとして。
< 節分
今回はもう少し、旧暦視点で書いてみましょうか。
旧暦が複雑な理由
節分は、一年に四回あります。
それぞれの季節が始まる前日、それが節分です。
各節分の翌日から、春・夏・秋・冬が始まりますよね。
それで今日が今年最初の節分ですから、明日からは春、つまり立春となるわけです。
さて、明治6年に新暦が施行されるまでは、日本でも旧暦でした。
簡単に申しますと、新暦が太陽を軸に地球の四季を決めている暦です。
一方旧暦は、月の運行(満ち欠け)を軸に太陽の運行を加味して、地球の四季を決めている暦であります。
それで分かりやすく申しますと、太陽暦(新暦)は一年が約365日です。
ところが太陰太陽暦(旧暦)は、一年が約354日。
約11日の差がありますよね。
それなので旧暦と新暦では、当然、差が生じます。
今年の立春は旧暦1月6日(新暦2025年2月3日)ですが、次の立春は今年の12月17日(2026年2月4日)なんですよ。
二つの天体が絡んでいるので、旧暦は複雑ですよね。
でも逆に申しますと、複雑だからこそ、絶妙な日本の四季の移ろいを表せるのです。
冬節分の重要性
旧暦での、元旦と立春。
これがまた絶妙でして。
元旦に一番近い節分が、いわゆる節分です。
立春の前日ですので、冬の節分と呼んでも良いのかもしれません。
この日を境に冬が終わり、新しい春が来るのです。
ある意味、大晦日と似たような意味合いでもあり、ここから太陽の力がますます復活して行くという境目です。
こういった年の境目の大きな勢力が入れ替わる時に、邪気も侵入しやすいという事で、鬼払いを行うのです。
そういった意味で、この冬の節分は、節分の中で特に大事な区切りなのです。
鬼は外。
これは古くなった年と共に、邪気よ去れ!という呪詛だったのではないでしょうか?
福は内。
これは一年の始まりとなる季節を迎い入れるための祝詞ではないだろうか?
そんなふうに私には思えます。
またこの福は内ですが、元々は元旦(旧暦)にいらっしゃってる歳神様への賀詞ではなかったろうか?
そうも思えてきます。
なので、最近は鬼も可哀そうということで、福は内しか言わない家庭も増えたと聞きます。
それでは古びた邪気も積もりに積もって家庭内不和や家庭内不安も増えてどうしようもなくなるんじゃないかと、どうも可笑しくて。
まるで病気の治療をほっといて、美味しいものだけを食べ続けている滑稽さを感じてしまいます。
やはり、「鬼は外、福は内」
その両輪が揃って初めて新しい春に踏み出せるのではないかと思うのです。
その他の節分
一般に私たちが言う節分は、本来は冬の節分と呼ぶべきものですが、特に重要なのでただ「節分」と言われています。
では残り三つの節分は何と呼ぶのでしょうか?
これは間違えやすいので覚えておいたら、いつか何かの役に立つかもしれませんので書いておきますね。
立夏前日の節分は、春の節分と呼びます。
同じように、立秋前日の節分は、夏の節分。
そして立冬前日が、秋の節分となります。
こう来て最後の節分が、立春前日となるわけです。
ここを正式には、ただ節分と呼ぶのは、ここで一年の季節が終わる大きな区切りの日だからであります。
さて、いよいよ明日から暦の上では春に変わります。
心を込めて、鬼は外、福は内。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊