☆雪が本格的に降り始める頃
さて、二十四節気の大雪ですが、一週間前からその期間に突入しております。
そして今日から一週間後は、次の「冬至」に入りますから、キッカリ半分が過ぎてしまっているわけです。
この一週間で、すっかり我が家周辺は雪と氷で覆われてしましました。
さすが、大雪であります。
☆大雪の期間
大雪の期間は、今年は12月7日~12月20日まで。
今日はその中間ですね。
なんでも寒気が入って来ていて、福岡でも雪が舞うかも、なんて予報も出されていました。
では、大雪の七十二候を見てみましょう。
1、初侯:閉塞成冬(12/7~12/10)
「そらさむく、ふゆとなる」と読みます。
暗く、いかにも冬と言ったような雲が、空一面を覆うようになるという意味です。
多くの生き物たちが、その活動を抑えて、静かに過ごすという意味も含まれています。
実際に札幌では、シベリアからの寒気が降りてきて、灰色の雪雲が空を覆い尽くすことが多くなります。
雪も頻繁に舞うようになり、冷え切った道路に解けることなくすぐ積もるようになります。
2、次候:熊蟄穴(12/11~12/15)
「くま、あなにこもる」と読みます。
熊に代表される冬眠をする動物たちが、いよいよ穴籠りに入る時期と言う意味です。
ただ、「穴持たず」と呼ばれる、冬眠をしない熊も一部居ます。
雪が積もった森の中で、動物の足跡(フィールドサイン)を楽しめるのも、札幌ではこの頃から。
我が家の近所の森では、キタキツネとエゾタヌキが雪の上を歩いた跡が見られます。
なにを考えながら歩いたのかな~と想像しながら楽しんでおります。
そして今の所、私の家の近所の森には、熊はおりません。
3、末候:鱖魚群(12/16~12/20)
鱖は、鮭?
「さけのうお、むらがる」と読みます。
鱖とは、なかなか普段使わない漢字ですね。
これは大陸の方に住む鮭の仲間。
ですが、日本にはおりません。
鱖魚と書いて「けつぎょ」と読みます。
おそらく大昔、日本に暦が入ってきた時に、鱖魚を、同じ仲間の「鮭」と言う意味に置き換えたのでしょう。
ところが、です。
鱖魚群を、鮭の遡上として捉えると大変におかしいのです。
本州でのサケの遡上のピークは、北海道では10月~11月。
しかし旧暦は本州基準ですから、南限の千葉ではもっと早く9月~10月ですから。
これでは二十四節気大雪の末候としては無理があります。
鱖魚群と書いて、「さけのうおむらがる」と読ませたので、鮭だとする解釈がなされていますが、どうも怪しい、、、。
おそらく、タナゴ
鱖魚群ですから、群がらなければならないわけです。
それもこの時期(新暦では12月中旬)に。
そこで調べました。
12月中旬に、近畿地方(旧暦の基準地)で、川底に群がる魚は、、と。
おりました。
タナゴです。
鰱とか鱮と漢字で表します。
このタナゴが、水温10℃を下回るようになると、川底で群れを作って半分冬眠状態となって冬場を乗り越えるんですよね。
それで調べてみますと、旧暦の基準地である近畿地方で、川の水温が10℃を切るようになるのが、12月中旬あたり。
つまり今頃です。
そして江戸時代の「湖魚考」(琵琶湖に住む魚類に関する文献、1806年)に、タナゴのことを鱖魚と書いてあるそうです。
なのでおそらく、鱖魚群の鱖は、一般に言われている鮭ではなく鱮(タナゴ)だと私は考えています。
二十四節気末候では、鱖魚群と書いて、「さけのうおむらがる」と読ませたので、鮭だとする解釈がなされていますが、。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊