植物への虫対策の話②

きりふき お手軽栽培術
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< 植物への虫対策の話①からの続き

☆簡単アブラムシ対策

昨日、私が大事に育てているピーマンにアブラムシがやってきたとお話ししました。
それで早速、撃退大作戦決行!

・やっぱりカギは早期発見

もちろん、農薬を使うと一発で効きますが、できればそれらは使いたくないです。
便利ではありますし、農薬会社の方からは「使い方を守れば、人には安全ですよ。」とは言われていますが、、、。
私はできれば使いたくない派。

また別の日にお話ししますが、大事なのは、害虫が付いたら極力早めに発見すること。
病気だってそうです、早期発見。
ヒトと同じなんです。
害虫も病気も増えて広がったら、植物へのダメージも大きいですし、対策も後手後手に回ることが多いです。

仮に農薬を使うとなった場合でも、せっかくの薬の効き目も思わしくないという場合が多くなったりします。
きりふき

☆対アブラムシ、私の作戦

・作戦① スッパイ大作戦

お馴染みのテーマ曲が流れてきそうなタイトルですが、そうです、日本でも一世を風靡したアメリカのテレビドラマのタイトルのもじりです。

使うのは、酢と水とハンドスプレー。
酢には、醸造酢、合成酢とありますが、植物に使うなら醸造酢です。
水でおおよそでかまいません、50倍に薄めて植物全体にスプレーします。

スッパイのを全身にかけられたアブラムシはたまらないわけです。
(同時に、カビが原因の病気予防効果も期待できます。)
居心地が良くないのと、臭いのとで寄り付きづらくなります。
また、頑固に居残っているのにも効きます。

今日のピーマン見てみたら、居残り組の半分が弱ってました。
晴れた日の朝、一日一回をしばらく繰り返していれば、いなくなるはずです。

では以下、酢についての簡単なご説明。
きりふき

酢の種類~合成酢が植物に向かない理由

合成酢は、科学的に合成された氷酢酸などに食塩や酸味料などを加えて作られた酢です。
またはそれを、後述する醸造酢に加えたもの。
なので、植物由来の他の酢よりも植物自体になじみません。
なので、それを使うよりも、他の酢が良いという話です。
合成酢が植物に対して全くダメだとか言う話ではありませんので、念のため。

酢の種類~醸造酢

これは、農産物などの原料を酢酸発酵させた調味料のこと。
条件として、氷酢酸や酢酸を混ぜていない物を指します。
大きく、穀物酢(米酢・米黒酢・大麦黒酢)と、果実酢(りんご酢・ぶどう酢)に分けられます。

その他の酢

加工酢(食酢にいろいろ加えたもの)ともろみ酢(クエン酸主体)があります。
※全国食酢協会中央会・全国食酢公正取引協議会ホームページより

・作戦② 魔術:ミルクミスト

これは、牛乳をハンドスプレーで害虫にかける方法です。
スッパイ大作戦は、植物体全体にかけて予防も兼ねるんですが、こちらは害虫ピンポイント攻撃です。

牛乳が昆虫の気門(呼吸する器官)をふさいだり、体を包み込んだりで、撃退します。
アブラムシがいる場所にひと吹きふた吹きしてください。
1時間ぐらいしたら、今度は水霧吹きで、書けた牛乳を洗い流しておきましょう。
そうしないと、牛乳が腐って臭くなりますから。

これを行うのは、朝から、せめて午前中にかけてが良いと思います。
使用する牛乳は、低脂肪の物ではない方が、私的には効果は高い感じがしています。
きりふき

・作戦③ 合わせ技

余裕があるとき、そしてハンドスプレーが2つあるときはこちらが良いです。
まず魔術ミルクミスト。
その後、洗い流すときに、50倍に薄めた酢水スプレー(スッパイ大作戦)を使用。

☆まとめ

以上、発生初期に農薬を使わず身近なものでアブラムシを撃退する方法の一部を紹介しました。
まだ他にもたくさんあるのですが、とりあえずハンドスプレーを使っての方法に絞ってご紹介です。

いずれも大事なのは、早期発見です。
そして見つけたら、朝にスプレーです。
酢をかける際は、必ず50倍くらいに水で薄めてくださいね。
ちなみに、牛乳を酢で薄めると固まりますので、効果なしです。

この流れで、明日は早期発見のカギとなる「観察」について書きますね。
では本日も最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞよい週末をお過ごしください。
きりふき

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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