☆ギンヤンマ
オニヤンマ君
昆虫界最強の捕食者、なんて言われてオニヤンマ。
なんでもオオスズメバチも襲って食べるというオニヤンマ。
そこで、このオニヤンマ君(模型)を身に着けていると、蜂も蚊も虻も恐れおののいて襲ってこないというので昨年買いました。
買ってこういう風に我が家の窓辺に飾っています、ここ10ヶ月。
少しは減ったかなとは思いますが、蚊もカメムシも恐れおののいていないようなんですが、、、
生きたギンヤンマ
ところで先日、子供達に環境のお話をするのに、川の下見をしていました。
川辺の草も元気で、川の水もまぁまぁキレイ。
少し開けた場所に立って、川の観察をしていたのですが、そこに飛んできた一匹のギンヤンマ。
まぁ、元気にほぼ休まずに飛び回っていました。
オニヤンマより少し小型ですが、大変美しいトンボです。
これは姿形が優美だったので、どうしても撮影したくてスマホで100枚ほど撮影。
やっと画面に収まったのが数枚。
いやぁ、動きが早くて直線ではありません。
難しかったぁ、、、。
先述のオニヤンマが時速70kmで飛ぶらしいんですが、このギンヤンマに至っては飛行速度が100kmになることもあると言います。
とにかく速い!!
だから、難しい、特にアップが。
なのでようやく、これが撮れた時は嬉しかったです。
ちなみに真ん中の水色の部分がギンヤンマの特徴。
オニヤンマは黒地に黄色模様です。
とにかくエネルギッシュです。
じっとしてない。
なんでもこういう行動をするのはオスで、縄張りを守っているのだそうですね。
実際に30分の間に何度も他のギンヤンマが来たのですが、パサパサって音が聞こえるぐらいに互いに接触して戦っていました。
まさに、戦士の風情でした。
☆ムシヒキアブ
変な虫
ところで。
これはつい最近知ったのですが、ムシヒキアブという昆虫が居ます。
こちらは私が子供の頃からよく見かけた虫です。
それが先月でしたか、我が家の庭にやって来て羽を休めてました。
この写真、ズームではありません。
スマホ持って近くに寄っても逃げないんです。
堂々としている。
あまりにも堂々としていたので(今さら)、この変な虫は何なのだろう?と疑問が湧いて調べてみたんです。
そうしたら名前が分かりました、ムシヒキアブという名前でした。
農作物害虫を狩る益虫という扱いで、人の役に立っているんですって。
しかしムシヒキアブの仲間は本当に堂々としていて、人を恐れないようですね。
これは冗談抜きに、自分自身に絶対的な自信があるからでしょう。
スマホを近づけても全然逃げない。
侍みたいな虫だと思いました。
ムシヒキアブ
さらに詳しく調べてみると、ムシヒキアブにも数種類いたんですね。
(基本的にヒトを襲う事はありませんのでご安心を)
その種類が以下。
①オオイシアブ
黒くてお尻が黄色い、毛むくじゃらで一見怖そうなムシヒキアブ。
活動期は、初夏から夏。
北海道にはいませんが、本州などには普通にいます。
体長は15mm~26mm。
②アオメアブ
体が茶色っぽく、足が黒と茶褐色の二色、目が緑色。
草などが多い広い場所で見られることが多い。
こちらは日本全土に居ます。
体長20mm~29mm。
③マガリケムシヒキ
体全体がスリムで、足の上下は黒く真ん中が茶色い。
活動期は4月~8月。
こちらも、日本全国に居ます。
体長14mm~23mm。
目の後ろの毛がマツ毛みたいにカールしているので、この名が付いています。
④ハラボソムシヒキ
体全体は黒っぽく、足は黄色掛った明るい茶色。
目は黒に紫色。
活動期間が5月~8月。
北海道以外の日本に生息。
体長9mm~11mm。
⑤シオヤアブ
今回私が撮影したのは、どうもこのシオヤアブだったようです。
シオヤアブ
このシオヤアブ。
こちらが、正真正銘の最強捕食者だと知って驚きました。
オオスズメバチは当然の事、あのオニヤンマさえ食べるというのです。
オオスズメバチの体長は平均で40mm~50mm。
オニヤンマの平均体長が、100mm
一方、シオヤアブの平均体長は、23mm~30mm。
普通はこの体格差でしたら、一方的にシオヤアブが負けるはずですよね。
シオヤアブのヒミツ
ムシヒキアブ全体に言えることですが、飛んでいるハエを掴まえることができる運動能力の高さに驚かされます。
あんなにクルクル動きを変えるハエを目でしっかり追って、しかもそれに合わせて飛んで捕まえるんですから。
ここで、そのムシヒキアブの中でもさらに最強と言われているシオヤアブが、オオスズメバチさえ捕食するオニヤンマも食べることがあると知って更に驚きました。
なんでも、サッと背後から組み付き、一瞬で獲物の運動神経の束を切断。
それで動けなくなった相手の体液を吸い取るという狩りだそうで。
なるほどそれなら体格差もなんのそのですよね。
もちろん、オオスズメバチだって、シオヤアブにとってはご馳走メニューのひとつらしいです。
さてこのシオヤアブ。
先ほど述べましたギンヤンマが居る河原でも羽を休めていました。
けれどどうもこちらは満腹だったようで、ギンヤンマを襲う素振りもありませんでした。
静かな景色の中にこういった戦いが潜んでいるのだなぁと、かなり見る目の変わった河原の風景でありました。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊