秋祭り:感謝の風景

秋祭り 古典園芸
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☆心と五感で感じる、美しい日本の文化

🍂札幌はようやく秋です

こんにちは、札幌はめっきり秋めいてまいりました。
朝晩などは、もう長袖なしでは過ごせないほどです。

最近は、どうも季節の行き来が変になってますね、怖い事です。
決まった時刻に電車が毎回来なくなってるようなものですから。
色々と不都合が出てきます。
どうにか、ちゃんと季節が、暦通りに戻ってほしいと願うばかりです。

また、秋は、紅葉や収穫の季節でもありますね。
秋と言えば、色とりどりの葉っぱや実りの果物が心を癒してくれる季節。
そんな秋の魅力をさらに感じることができるのが、日本の「秋祭り」です。

各地で催される秋祭りは、日本の伝統行事でもあります。
またあの露店が並ぶ参道、ここを歩いていると、たまらなくなります。
やはり、食欲の秋。
なので、私なんかは他の季節の祭りより、多く食べてしまって困っています。
秋祭り

☆旧暦という季節感

かつての日本の暦、つまり旧暦と言いますが。
その旧暦では、今の7月から9月を秋としていました。

ちなみに今の感覚からすると、旧暦での季節感にはかなりのズレを感じます。
例えば、1月から3月が春です。
なのでお正月を、初春だなんて、今でも言いますよね、名残りです。
4月から6月が、夏。
冬は10月から12月なんですから。

旧暦を、太陰暦と言ったりします。
これは、太陽に対して、太陰。
つまり陰と陽、大陸から渡ってきた文化です。
太陽に対しての太陰は月。
太陰暦は、月の満ち欠けを基準にした暦なんです。

またこの太陰暦が、農作物の収穫を考えるにはまことに都合の良い暦なんですね。
なんてったって日本は農耕民族の国ですから、今でも太陰暦の季節感が、どこかに息づいているんです。
祭り

☆秋祭り


そしてその旧暦の秋期間中に行われる祭り。
これらが本来「秋祭り」と称されていたのです。
ですが現代では、9月から11月にかけて祭りを「秋祭り」として楽しむのが一般的。
太陽暦(今の主流の暦)が明治時代に導入されてから、長年の風習も変化して行ってます。

さて、これらの秋祭りは、何よりも「収穫」を祝福する祭りです。
植物が一年を通して私たちに提供してくれる果実や野菜、それに感謝し、祝う行事と言えるでしょう。

秋の収穫が、植物の力を感じる最高の時期。
甘い果物や豊かな野菜たちが私たちの食卓を彩ります。
秋祭りは、その豊かさと感謝の気持ちをみんなで共有するための素晴らしい行事だったんです。

現在ではあまりにも急な速度で文明が発達したため、食べ物の収穫の喜びや、収穫を祝う、天に対して(自然に対して)感謝を示すだなんて、ピンと来なくなっていますよね。
お金が大事。
お金があれば、全国に拡がったコンビニエンスストアでも野菜は買えるのですから。
しかもちゃんと刻んであったりする。
ぺいぺいとか言うんですか?
私は最初、新手のパンダの名前と本気で思って恥かいた部類の人類です。
それはともかく、、、。
秋祭り

☆まとめ

植物の世界に興味津々の皆さま。
ぜひ、秋祭りを通じて、植物の恵みや季節の移り変わりを身近に感じてみてください。
ずっと昔から、私たちのご先祖様が、自然の恵みに対して「ありがたいねありがたいね」と喜びながら築いてきた伝承行事です。

秋の祭りに出向かれることがありましたなら、どうぞひととき、そんな歴史を感じ取ってみてください。
きっと心がほっこりできると思います。


Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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