春の妖精たち~第二幕

エゾエンゴサク ささやかな発見
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☆エゾエンゴサク咲く

春の妖精たちの季節到来と言う記事を一昨日書きました。
そこでエゾエンゴサクの事も書いておりますが。
昨日遂に、咲いている株を発見。
早いですね、1週間前には雪がまだ残っていて何も無かったのに。

おそらくこの森で、この株が最初のエゾエンゴサクの花です。
エゾエンゴサク
家内と歩き回って、ようやく昨日、この花を見つけて撮影していると、、、。
「ムクドリ」の女の子たちとは別の小学生の女の子集団が挨拶してきましたので、この花を教えてあげたら大喜び♪

知らなかったぁ
キレイ~~
他にあるか探して来ようよ

そう言いながら元気に森の奥へ。
まるでこの子たちまで、春の妖精のようです。

☆エゾエンゴサク次々と

その株以外にも、森の中は春の妖精(スプリング・エフェメラル)と呼ばれる早咲きの野草たちが一斉に芽吹いてきています。

その中でも、私はエゾエンゴサクが好きで。
こちらにも。
エゾエンゴサク
そしてこちらにも。
花芽を付けた株を発見!
エゾエンゴサク

そうこうして二人で撮影しておりましたら、戻ってきた先ほどのカワイイ妖精たち。

あ、いたいた!
あちこちにたくさん、この葉っぱが生えていたよ
これ、すごいね
なんでそんなに色々しってるの?
私も写真撮りたい

まぁにぎやか。
そして現代では、小学生でもスマートフォン持ってるんですね。
しかも私のより高性能のアイフォンなんちゃらって言う奴。
エゾエンゴサク

☆妖精たちに撮影指導

しかしいくら良い撮影機能を持ったスマホでも、ただパシャパシャ撮っていたのでは持ち腐れ。
そこで小学生でもわかる「構図」と「画角」を伝えてあげました。
簡単に申しますと、自分が一番きれいに思えるように工夫して写真を撮ると記憶に(思い出に)残りやすいという話です。

それと。
森での撮影は、歩道から外れてはいけないということ。
これは歩道以外の場所を変に踏みつぶさないための最低限のマナーです。
つまり今は何も無いように見える場所でも、その地面の下にはもうすぐ芽を出す植物達や、小さな昆虫たちが生きてそこで暮らしているからです。

こういう話を聞く時の子供たちの表情をここでお見せ出来ないのが残念なくらい、みんな楽しそうに真剣にキラキラ輝くように聞いてくれていました。

ただ聞いているだけなのか。
それともきちんと理解できたうえでもっと聞こうとしているのか。
これは目と相槌で分かりますので。
話していてとても楽しい時間でありました。

☆暖かい場所

場所移動

最後に。

話題を変えて、ちょっとこっちに来てごらんと場所移動。
ここ、何が起こってるか分かる?と質問。

みんな頭の上に数えきれない「?」を飛ばしています。
そういう図が見えるほどに、表情自体が疑問符の嵐。
そこで紹介した場所がこちら。
春の虫の日向ぼっこ

毛虫が居るんだよ、と説明するともう大騒ぎ。

気持ち悪いだの
怖いだの
毛虫はいやだ~だの

待ちなさい待ちなさい。
毛虫だって、ああ人間が来た~それ攻撃だ~って噛みついたりしないでしょ。
見てごらん。
食べもしないで葉っぱに登ってる。
なんでだと思う??
と質問。

休んでる
今夜どうしようか考えてる
気持ちよさそう
ここが好き、、どうして好き?

素直でとうめいな答えが次々にやってきます。
ここでヒント。
思いっきり毛虫の気持ちになって考えてみよう!
この毛虫になり切って考えてみて!!

沈思黙考しばし、、、。
春の虫の日向ぼっこ

毛虫の気持ち

太陽が当たってて暖かそう!
暖かくて気持ちよさそう!
葉っぱに堂々と乗っていても、鳥が食べないと自信を持っている!

凄いでしょう。
みんな自分で答えを見つけている♪

太陽が少し傾きかけた時に、この葉っぱの角度が太陽の光と熱を一番受けやすい所に毛虫がじっとしている理由。
難しい話は分からなくても、子供たちは感覚で答えを見つける。
その答えが、完全に正しくなくても良いのだと私は思います。
何より、自分の力で楽しんで見つけた答えだから、それがとても尊いのだと私は思うのです。

そういう話題を挟んで、、、。
子供たちに問いかけました。
「では質問です!
今日この森で、今年初めて咲いた花の名前は何だったでしょう?」
子供たち満面の笑みで間髪入れず大きな声で、エゾエンゴサク~!
もうたまらない瞬間です。

エゾエンゴサクが始めて咲いた日。
最初はあんなに嫌がっていた毛虫を、かわいい~と眺めていたあの子達と出会った昨日の森。
そこもまた私達夫婦にとっても、暖かい場所でありました。
春の虫の日向ぼっこ

と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
ささやかな発見
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