☆1851年3月16日生
オランダ、アムステルダム出身の微生物学者であり、植物学者です。
オランダの国立大学であるデルフト工業大学の微生物学初代教授としても知られています。
1851年に生を受け、1931年1月1日に没。
マルティヌス博士が、人類で初めてウイルスという物を発見しました。
昔の日本ではビールスとも表記されていましたよね。
それまでの研究で、なんとなく不思議な病原体がある程度にしか分かっていなかったものを、植物がかかる病気の一つ、タバコ(ぷかぷかと煙を楽しむタバコの原料植物)モザイク病。
この病原体が、当時の雑菌濾過装置(素焼きの陶器みたいなもの)を普通にすり抜ける事を発見したマルティヌス博士。
生きた感染性の液体という意味を持つウイルスと命名したのです。
この方が私にどう影響を与えたかと申しますと、私が植物関連の仕事に関わる以前の話なんですね。
意外ですよね。
実は高校の頃、学校の図書館でマルティヌス博士関連の本を見つけまして、たまたま拾い読みしたんです。
中学校の頃に通っていた図書館とは比べ物にならないくらいの蔵書が高校にはありましたので、もう我が世の春です。
無料でこんなに本が選び放題読み放題。
そこで出会ったマルティヌス博士とタバコモザイクウイルス発見物語。
私が、植物の研究に興味を持ち始めたのもこの頃です。
そこから、人へ感染するウィルスにも興味が拡がりまして。
病弱だった私はウイルスとどう付き合えば健康を保てるかという方向に、まずは進むことになりました。
だいたい、独自遺伝子を持っていながら自分では増える事もできない。
それでいて、特定の生物の細胞に入った時にだけ、その細胞の力を借りてまるで生き物のように増えるって、ウイルス、謎過ぎな存在。
無生物でもなく、生物でもないと言われるウイルスが、生物の進化に深く関わってきたという事も解明されつつありますよね。
こうして高校時代に何気なく手に取った本から続く道が、今も私の前に伸びています。
今日は感謝を込めて、マルティヌス博士に旅先で献杯するつもりでおります。
あの時出会って下すって、ありがとうございます、と。