立秋過ぎて、ナナカマドの実

ナナカマドの青い実 喫茶~言の葉
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☆自然の巧妙な仕組み

札幌は朝の内は雲が出て、所々で霧雨。
そんな中、とある場所で小学生の子供達への授業があり出掛けていました。

今回は全体の流れを、別の機関が担当されていましたのでタイミングなど自分の中で色々ズレてけっこう疲れました。
外から見ると単純に平気な顔してスイスイしゃべっているように見えるのだそうですが。
ストップウォッチ

え、ここで休憩??とか。
ん?時間が来たのになぜ第二部が始まらない??
どうして何の連絡も来ない???
あれ、もらったプログラムと内容が違う。
などなど。

呼吸(いき)と間(ま)が合わないこういう外部からの委託授業は本当に、わ~~~~~~~~~!!と叫びたくなります。
ふ~、外で言えないことをここで書いてみました。
ストップウォッチ

何とかそういう内心の混乱を悟られずに、子供達には何とか楽しい学びの場を手渡せたとは思います。
まぁ、終わりよければすべて良しということで。

ちょっとクタクタになって先ほど帰宅。
少し休んで山道散歩。
そこにまだ青いナナカマドの実がありました。

ナナカマド。
本州などでは高い山の上でみられる樹木ですが、北海道では普通に平地の街路樹などに植えられています。
またこの木は生木のままだと燃えにくい木材です。
なので、七回も釜戸で焼いたとしても燃え残ると言います。
なのでこの名が付いたとも。

そしてこの木の実ですが、秋に赤く染まり大変見事です。
ただ見た目と裏腹に、大変苦く、野鳥などから見向きもされず冬を迎えます。
ナナカマド

ところが、です。
冬が進むにつれて苦みが減り、糖度が増していくのです。
そうなるとかっこうの野鳥のエサになりますよね。
冬、食料が少なくなった野鳥たちのためにそうなっているというのは、言いすぎでしょうか?
ナナカマドがまるで、野鳥たちの冬越しを応援しているみたいに。
不思議な自然の仕組みですよね。
私はこういうところに植物達の巧妙さと、ある種の知性を感じるのです。
ナナカマド

さてさて、もしかすると。
私たちの知識や知恵もナナカマドの実のようなものかもしれません。
今日の私の授業が、この子たちの人生で本当に役立つかもしれないと、毎回私なりに全力で取り組ませていただいております。
今日、君たちの胸の内に蒔いた私のナナカマドの実。
いつか君たちが必要としてくれた時、本当に甘くなってくれたらいいなぁって、色んな所で授業をする度、思うのです。
ナナカマドの青い実
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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