10月に咲くアジサイの花

10月のアジサイ 喫茶~言の葉
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☆札幌、秋のアジサイ

以前にもお話しましたが、私が九州から札幌に越してきて驚いたことの一つに、秋になってもアジサイの花が咲いている事があります。

もちろん、咲いていると申しましても全盛期ではありません。
たまにチラリと咲くくらいですが。

枯れ花が目立つ中、このように。
10月のアジサイ
中には、こういう咲き始めの花も。
10月のアジサイ
枯れ花の中にも、このようなものも混じっています。
これはこれで味わい深いと私は思っています。
10月のアジサイ
10月のアジサイ

☆秋のオタクサ

いわゆる秋色アジサイと呼ばれるようになっているものも当然あって。
こちらは我が家の軒先の半日陰に咲いていたアジサイのオタクサ。
あのシーボルトが「オタクサ」と命名し、が長崎からヨーロッパに持ち帰ったホンアジサイです。

そのクローンが今もヨーロッパに息づいていて、かの植物学者である大場秀章先生が二十年ほど前に「これはシーボルトが欧州に持ち帰ったオタクサに間違いない」と鑑定された株から増やしたものです。
シーボルト日本植物誌
不思議ですよね、ですから我が家のオタクサは、シーボルトが手にした命と全く同じもの。
これが植物の神秘的な命の形でもあります。

さて、余談が多くなりましたが、我が家のオタクサ。
8月に咲いていた花です。
あじさいオタクサ
それが9月にはこのように。
オタクサ
10月にはこのような色になっていました。
10月のオタクサ
もう寒くなるので昨日切り取って、部屋に飾る前に観察。
10月のオタクサ
裏から見ても、キレイに色づいています。
うっすらと緑色がかった花(装飾花)もありました。
10月のオタクサ
さてその装飾花を一輪。
紫外線が強く当たらない場所で、湿気もそんなに高くない北の地ですから、こういう変化になるのでしょう。
10月のオタクサ

☆アジサイの葉で日向ぼっこ中

最後に。
アジサイの葉に太陽が当たり、そこは暖かな世界です。
札幌では朝晩かなり冷え込んできていますので、虫たちも日中の温かさは嬉しいのでしょう。

ヒメカメノコテントウ

テントウムシの一種、ヒメカメノコテントウ(コカメノコテントウ)だと思われます。
普通のナナホシテントウムシの三分の一くらいの大きさで、動きが早いです。
広いアジサイの葉の表に出てじっとしていて、しばらくしたらササっと葉の裏側に隠れ、またしばらくすると表に出てきて、の繰り返しをやっていました。
多分、冷えてきたら表、暑くなったら葉裏とサウナみたいに過ごしていたのかもしれません。
ヒメカメノコテントウ

ハエトリグモ

こちらは、植物に対して悪さをする虫や、家の中に入って来る不快害虫と呼ばれる虫たちを取ってくれるガードマンみたいなクモです。
巣を張らずに素早く歩き回るクモなので、家が汚れることもありません。
正面から見ると可愛い顔をしているので、クモ界のアイドルなんて呼ばれることも。

このハエトリグモが家の周りに居てくれるだけで、嬉しいものです。
こちらはマミジロハエトリという種類のクモで、頭が黒いのでオスですね。
ハエトリグモ
そしてこちらが、マミジロハエトリのメス。
ハエトリグモ
それからこちらが、毛深いのでネコハエトリグモ、、、かな?
ネコハエトリグモ
カワイイと人気の、クリっとした目が分かります。
ちなみに先ほどのヒメカメノコテントウがこのハエトリグモたちに食べられてしまうんじゃないかとご心配の方もいらっしゃるでしょう。
でも観察していると食べないみたいですね。
普通に横を通り過ぎていましたから。

理由は、テントウムシの体液はとても苦いから。
テントウムシの見た目があんなに派手で目立っているのも、私を食べるとすごく苦い思いをするよというアピールなのです。
ネコハエトリグモ
では最後までお読み頂き、ありがとうございましたとネコハエトリグモの、深々としたおじぎをば。
ネコハエトリグモ
皆さま、どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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