< 札幌街散歩③より続く
☆六花亭 神宮茶屋店
無料だった時代の面影と感謝と
さて、一昨昨日から綴って参りました私の札幌街散歩も今日で区切りとなります。
この小さな旅の締めは、食べ物編となります。
さて北海道神宮参拝を終え、私が向かった先は、六花亭神宮茶屋店。
ここはもう古くからある茶屋でして、神宮参拝後はこちらで「判官さま」を頂くのが楽しみの一つです。
この茶屋を運営する六花亭は、本社が帯広市にある菓子屋さん。
この六花亭さんは、私個人の感想ですが、どこの店舗に行っても社員さんが素晴らしい。
きっと社風であり、社員教育もしっかりされているのでしょうね。
北海道に自生している山野草の包装紙。
そこに込められた北海道への思いも好きなのですが、驚くことにこの六花亭神宮茶屋店の「判官さま」は、かつて参拝後には無料で一つ、焼き立てを頂けた時代があったのです。
神宮を参拝して下すった方に、一つ焼き立てを無料で差し上げようじゃないかというその企業姿勢。
私は感動していました。
悲しい事に近年、色んな所から観光客が増えるにつれ、何だ日本は凄いな無料で食べ物を配ってるぞと、一人で何回も食べていく人が増えて困っていたという話も聞きます。
国が無策で食料品の原材料高騰を招いたり、時代と共に重ねられる食料品への重税も大きな負担になったことも有るのでしょう。
現在では、一個百五十円での販売となっておりますが、それでも昔のそういう歴史と企業の姿勢に思いをはせると、有り難く、しかも安価だと思います。
判官さま
このお餅の名前「判官さま」ですが、どなたを指しているのかと申しますと、昨日触れました北海道開拓の父と呼ばれる島義勇さんその人であります。
明治天皇からの命を受け、北海道開拓の指揮を執った島義勇さんは、人々から親しみを持って判官様と呼ばていたそうです。
そしてその判官様がこの地に北海道神宮建立を決めたわけですから。
神宮参拝をしたお客様に判官さまという焼き餅を召し上がって頂こうと決めた六花亭。
素晴しいですよね。
さらに。
島判官様が調査したのが蝦夷地と樺太で。
樺太でロシアの脅威を目にした島判官が、神宮神門から樺太の方向に向けて設計した参道と第二鳥居。
その参道の傍に六花亭神宮茶屋があるのですから、もうどういう思いで開発された餅なのか、容易に分かりますよね。
その島義勇判官様も、わずか一年で解任され帰京。
この解任劇も、なにやら地元の利権との衝突があったようで、その結果らしいのです。
事実、帰京後の厚遇され昇進もしていますし、島判官が去った後の北海道でも、人々は判官様と慕っていたようですね。
帰京から四年後。
佐賀で起こった明治政府への反乱の首謀者として、斬首。
明治天皇から島判官の助命を伝える勅使が遣わされたのですが、刑の執行に間に合わなかったのでした。
私にはこの六花亭の判官さまに、そういった経緯を含め、島判官への思慕が込められているように感じます。
そしてやはり、六花亭の企業としての姿勢は凄いと思います。
☆街中華
六花亭神宮茶屋を出て、再び第二鳥居に伸びる参道を歩きました。
あそうそう。
この参道の向こう側にはもう一軒茶屋がありますが、こちらは最近できたばかりの、、そうですね10年ぐらい前からかな、そんな店。
建物も新しいですし、ファッショナブルで観光客には人気みたいですね。
名物と書いてありますが、私は六花亭一択かな。
第二鳥居まで行きついて、振り返って神宮に一礼。
そこから歩道に出て坂を下ると飲食店もパラパラありましたので、そこで遅めの昼食を摂る事にしました。
5分ほど、いや10分ほどか。
歩いていましたら、なんだか味のある暖簾が見えまして。
こういう昭和なお店が好きなんです、私は。
当たりか。
それとも外れか。
もしくは、大ハズレなのか。
入店。
もうずいぶん歩きましたので、お腹もすいています。
カウンターに陣取って、横の男性がほぼ食べ終えようとしてるものに影響を受けて、同じメニューを注文。
ここのお店は、おじいちゃん二人で切り盛りしているみたいで、雰囲気は満点。
食堂で動いているおじいちゃんは無駄な言葉が無いけれど、人柄が伝わって来る素敵な人で。
一方、厨房に入っているおじいちゃんは、調理している姿がカッコイイ。
これはもう期待大。
そして出てきたあんかけ焼きそばの、あまりの量の多さにびっくり。
これで980円は安い。
しかも美味しい!
まず、普段の私なら絶対に食べきれない量でしたが、この時は、二人のおじいちゃんの小気味の良い会話と、お客さんに対する笑顔と美味しさとで、すっかり完食しました。
そしてやはり、あんかけ焼きそばには、酢です。
これを多めにかけていただくと、食が進みます。
そんなこんなで心もお腹も大満足して帰路へ。
交通網の集中する大通り公園まで戻らなければなりませんでしたが、このみきやのすぐそばに、地下鉄の駅がありましたので助かった次第です。
という事で楽しい街散歩のご報告でありました。
最後までお読み下すってありがとうございます。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

