< 札幌街散歩からの続き
☆札幌市資料館周辺
2.5km間の風景
さて昨日、札幌街散歩をしてきましたので、その記事の続きです。
札幌駅から大通公園まで歩いて直角に右方向に九十度曲がって直進。
そうしますと、札幌市資料館に行き当たります。
この札幌市資料館前の大通公園の区画に、バラ園がありまして。
先日、冬囲いについて記事にした時にイメージしづらいという、高知の方からの反応がありました。
そこで、こういうモノですよというのを一気にご覧いただける場所かなと思い撮影。
札幌市資料館前の薔薇園
まぁ、雪解けの今の時期の薔薇は、パッと見、どれも同じように感じます。
ところが、お世話していると、バラ株の品種ごとに、枝ぶりや色艶、そして芽の勢いなどにも相当な違いを感じる事が出来るものです。
そして冬囲いも、こういう感じで。
まず細竹を株あたり三本以上、周囲に差し込みまして。
その一番上を紐で縛って、次に細竹同士を下から螺旋状に縛って行きまして、最後にはそこにムシロやゴザをかけて縄でとめて完成。
こうすることで、降り積もった雪が枝を巻き込んで凍り、その重みで枝や幹を折ったり傷めたりするのを防げるという効果が生まれます。
また、自然状態では変な方向に株全体が曲がって育たないようにする「矯正」の効果も生じます。
もう暖かくなってきていますので、こうなると上に掛けたムシロやゴザは逆効果となり、株の傷みや蒸れにつながりますので、早めに外してあげるのが良いのです。
実際に、もう全体の4分の1程度かなぁ。
既に外され始めておりました。
バラはこうやっていつの時にも手がかかりますが、薔薇好きにとってはこの「手間」がまた楽しいのです。
そしてこのように、樹高(株の高さや大きさ)によっては、使う材料ややり方は変わりますが、基本は同じです。
冬囲いの目的の基本は二つ。
その一つ目は、植物を冬の寒さや雪害から護る働き。
そしてもう一つが、植物の(主に樹木)姿勢矯正。
この二つが守られているのならば、それは良い冬囲いと言えましょう。
ところが。
昔の方々は、この冬囲いにも美意識を持っておりました。
どうせ囲うなら、綺麗に美しく囲いなさい、と。
雁字搦め
次の写真は、冬囲いの基本としては正しいのですが、私の師匠ですときっと渋い顔をされるでしょうね。
なんだこの雁字搦めな冬囲いは!と。
余談ながら。
一説には。
雁字搦めとは、雁(がん)が集団で飛ぶ時に、水平に並んだり、地上から見て傘のように飛行するあの隊列を文字に見立てて雁字というのだそうで。
その雁字は飛行中に変化しますでしょう。
ここが大事なのです。
日本の古語に「からむ」というのがありますが、なんとなくわかりますよね。
絡むです。
これは糸がこんがらがるから、糸偏の絡む。
人間関係にも使います。
ところが、雁字搦めの搦むは、「からめとる」の意味で、縄などで巻き付けて相手を動けなくするという軍事用語です。
文字も面白い。
手偏に弱い。
つまり相手の動作の弱点に縄をかけて縛り上げ、自由を奪う事なのです。
ここで雁字搦めに視点を戻しますと、相手の弱点と申しますのはそれぞれに違うでしょうから、それは飛行中の雁字が基本形を守りつつも絶えず変化するように、相手の動作の弱点に応じて縄をかけて自由を奪うのが、雁字搦め、そんな語源の一節をご紹介して、再びあの写真。
召し取った!という感じですよね。
少しニヤつきつつ撮影しました。
札幌市資料館
そうして軽く休憩しつつ資料館前の薔薇園の冬囲いを眺めて。
そこから札幌市資料館へ。
こういう所まで来る観光客は余り居りませんので、たいへん静かです。
この建物は元々は裁判所でした。
現在では資料館として入館できて見学もできますし、安価で落ち着ける喫茶店も入ってます。
この石造りの建物が出来たのは大正15年ですから、今年できっかり百年となりました。
使われている石材は、札幌軟石。
全国的にも珍しいそうですよ。
さてここから私は、円山公園を目指して歩き始めるのですが、その様子はまた明日、お伝えしますね。
最後に、城郭用語。
お城の正面を「大手」と申します。
つまり城の正面に設けられるのが、大手門。
そして城の裏口を「搦手」と申します。
その裏口に設けられるのが、搦手門。
昨日私は札幌市資料館の大手門を撮影して、搦手門から円山公園に向かったのですが、撮影していたのは資料館大手門からの一葉のみでしたというお話で締めさせて頂きます。
< 札幌街散歩③へと続く
と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊🏯

