今日の誕生日~リチャード・ドーキンス(進化生物学者)

リチャード・ドーキンス 喫茶~言の葉
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☆1941年3月26日生

私たちの肉体は、乗り物に過ぎない

ケニア生まれの英国人で、進化生物学者であり、動物行動研究の第一人者であるリチャード・ドーキンス、84歳の誕生日です。

私がドーキンスさんの有名な著書「利己的な遺伝子」を読んだのは、23歳の時でした。
もうそれは衝撃を受けました。
「私たちの肉体は、遺伝子の乗り物に過ぎない」
遺伝子
え?
私はただの、遺伝子の乗り物??
衝撃ですよね。

確かに、生き物には寿命があります。
ところがその中の遺伝子は、祖先から子孫へと少しづつ変化をしながら受け継がれていきます。
つまり、生物は死ぬけれども、遺伝子は不死に近いという訳です。

そして不思議なことに、遺伝子の乗り物に過ぎない私達がその折その折で人生の選択を重ねて生きているわけです。
この選択については、勿論、それぞれがそれぞれの遺伝子に影響されている訳なのですが、100%遺伝子の影響で物事を判断しているかと言えば、そうとも言えない。
遺伝子

まるで長距離ドライバーが運転する「車」が、ある程度勝手に道順や休息を決めていたりする。
そういうふうな不思議な決断を、人を含めた生物たちはやっている訳なのです。
それでも、生命の主人公は、遺伝子。

当時は本当に混乱しました。
しかしながら、植物に関わってずっとやって来ておりますと、ああなるほどと納得できる事柄も見えてくるようになりました。
遺伝子 卵

例えば、植物と人

植物がなぜこのような形になり、生き死にを繰り返すのか。
植物も生命体でありますし、ただ根っこをはやして風に揺られてたまに花を咲かせたりして、ただ黙って動物に食べられたり、人間から踏んづけられたり切り倒されたり。
そこに生命としての生きがいはあるのでしょうか?
人は生きがいを見つけてそれを達成する喜びに支えられて生きている傾向があります。
一見無目的に命を持っている植物とは大違いですね。
森の木

けれど。

命が遺伝子を未来に伝えるために存在すると考えたなら、状況は一変します。

植物は、遺伝子を未来に伝え続けるベストな形での進化を選んだ。
人も、遺伝子を未来に伝え続けるベストな形での進化を選んだ。
違いは、手法だけです。
目的は同じ。
自分の遺伝子を未来につなぐためだけ。
遺伝子 あかちゃん

こういう視座をいったん持つと、世界は激変します。
遺伝子を未来につなぐ「人間」という手法は、今の世界ではかなり優位で高等のように見えますが、果たしてそうでしょうか?
仮に植物が乱開発や環境破壊で壊滅的なダメージを受けた場合(その全段階でも充分ですが)、人間は即、絶滅してしまいます。

ところが植物は、人類が壊滅しても、そのほとんどは普通に生き続けることができるのです。
つまり遺伝子視線では、圧倒的に植物の遺伝子戦略が優位になるのです。
地球

ドーキンスの著書に「遺伝子の川」というのものあります。
こちらに書かれている一節が、とても印象的でした。
最後にそれをご紹介します。
遺伝子の川

遺伝子の川

これは、ドーキンス著「遺伝子の川」の中の一節です。

「生きとし生けるものすべて~あらゆる動物や植物、全ての細菌と全ての菌類、地上をはい回るありとあらゆる生き物、そして本書を読む全ての読者~は、祖先たちを振り返って、誇らしげにこう主張できるのである。

我々の祖先に幼くして死んだ者は全く無い。
彼らはみな成熟し、そのどれもが少なくとも一回は異性の相手を見つけ、交尾に成功したのだ。

全ての生物が全ての遺伝子を、祖先と同世代で失敗した者からではなく、子孫を残している祖先から受け継いでいる以上、あらゆる生物は成功する遺伝子を持っている。」
遺伝子の川

余談ながら本日は、我が祖母の三十三回忌であります。
この祖母の孫であることを、私は誇らしく思います。


Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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