☆妙なアリ
今朝、鉢植えに水をあげていると、妙に動きの変なアリ🐜が鉢の縁を歩いていました。
ちょっとカクカクッって動いてピタリと止まる、その繰り返し。
メガネをかけてなかったので良く見えなかったのでスマホで撮影。
それがこちら。
あれれ?足が八本??
アリは足が六本で、触覚が二本ですから、こうなります。
そうです。
足が八本というのは、蜘蛛ですね。
拡大すると分かるのですが、前脚をアリの触覚に似せて、前に伸ばしていますよね。
☆アリグモ
アリグモと言います。
このクモ、人に一切危害を加えません。
そして家の前にいるという事は、家に侵入して来ようとする害虫を食べてくれるのでありがたい存在です。
面白いですね、擬態(ぎたい。姿を何かに似せて自分の存在を分かりにくくすること)
アリは集団行動をして攻撃的で不味いので、わざわざアリを攻撃してくる虫や動物は少ないんですね。
なのでアリグモはアリに似せている事で、敵から襲われにくいんです。
ちなみに。
以前はアリグモがアリに近づき、アリを食べるために擬態していると言われていましたが、色んな方の観察研究によると、アリグモはそんなに積極的にはアリを捕食しないで、それより一定の距離を取って行動していることが分かりました。
この一定距離がアリたちにとって邪魔な存在には感じさせないのだろうと言われてもいますし、外敵にとっては食べても不味くまた下手に手を出すと近くのアリたちに反撃される恐れのある存在と映るわけです。
巧妙ですね。
☆擬態の不思議
生きるのに有利なのは間違いないけど
ところで擬態。
不思議だと思いませんか?
これはあらゆる動物植物などに言えるんですが、これを真似よう!
それが自分に有利だ!!
と理解できているから擬態してるんでしょうか?
それとも生まれながらに姿も行動も損得も、なにか別のところで計算されて生まれてくるのでしょうか?
このことは、正確には学問では分かっておりません。
自然とそうしたほうが自分の種の生存に有利だからそうなったなんて偉い先生は仰いますが、虫や植物動物が「うむうむこれは生存に有利なり」なんて考えるとは私は思えないです。
まぁ、学問というのはねぇ、そういうものですよね。
擬態下手
そうそうアリグモ。
アリに擬態して生きていくのに有利になると申しましたが、では、たまにアリを狙ってくる他の種の蜘蛛が襲ってきた場合はどうするのでしょうか?
ここもどうも巧妙らしいです。
アリグモの擬態は、メガネをしていない私が気づくぐらいですから、擬態下手なんですね。
その下手さ加減もアリに微妙に分かるか分からないか程の下手さ。
なので、よっしゃ!はぐれアリ発見とばかりに他の種類のクモに襲われそうな場面になったら、アリグモはちょっとクモっぽい足の配置にして、私はクモだよ、アリじゃないよのアピールをするという話を読んだことがあります。
私はまだそういう場面には出会ったことがありませんが。
いやぁ可愛いな、頑張ってるなとスマホの写真を確認していたわずかの間に、アリグモは忍者みたいにどこかに隠れてしまってました。
巧妙だなぁとますます思ってしまった朝でした。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊