土を豊かにする草取りの方法

ミミズの糞塚 お手軽栽培術
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☆土が豊かになれば、心も豊かに変わります!

名もなき草にも、、、

夏から秋半ばにかけて、たいていの植物は旺盛に生長します。
これが作物や園芸植物なら大歓迎なのですが、いわゆる雑草になりますと大変困るものですよね。

よく言われることで「雑草という植物はない」という言葉があります。
たいていの植物には名前が付いていますから、雑草とザックリまとめて呼んでくれるなという事もあるでしょう。
確かに雑草という名前の植物は無いのですが、雑草という概念はあります。
それは人が栽培しようとする作物の畑などに、栽培してないのに勝手に生えてくる生命力の強い植物の総称のことです。

また名もなき草とか、名無し草という言葉もありますね。
これも同じ意味で「名の無い草はない」とも言われます。
やはり植物は、それぞれに生きる意味を持ってそこに生えているわけです。
なので、ちょいと名前を調べてその特徴を知ったなら、とうてい無意味なものは無いんですね。

小説家の小川未明(おがわびめい)さんの作品に、「名もなき草」というのがあります。
”名も知らない草に咲く、一茎の花は、無条件に美しいものである。”
こんな書き出しで始まるのですが、この作品の中でも私が一番好きな部分がこちらです。

「思うに、見出そうとすれば、美は、この地上のどんなところにも存在する。」
雑草の風景

もったいない草取りの方法

まぁそれで、今この暑い時期は、ちょいと気を抜いたら雑草がものすごい勢いで生えてきますよね。
それで草取りをセッセと行う事になりますが。

どうしても忙しいので、雑草が大きくなりすぎて見苦しくなったら草取りをしたりします。
そうなると刈った草が大量になりすぎて、都会ではゴミ袋に入れて植物残渣回収の日に出すしかなくなるわけです。

実はこれ、体力的にも大変だし、土地の力(地力)的にももったいないんです。
雑草の風景

ちょっとお得な草取りの方法

この草取りにはコツがありまして、雑草がまだまだ小さいうちに根こそぎ取ろうとしないで、地面の上の部分だけ雑に刈り取るのです。
あまり神経質にならずにザックリと。
それをなるべく週に一回、気楽にやるのが良いんです。
まぁ、商業施設などではそんないい加減なことはできないでしょうが、一般家庭ではこれで充分です。

これだとまず、草のゴミ(残渣)が少なくて、体力的にもかなり楽。
しかも刈った草に種もついていないので増えることが無いんですね。

そして大事なことは、(できれば)刈った雑草をゴミとして出さずに、天日にさらして枯らしたあと、元の土に還してやるんです。
私の場合は、面倒なので刈った後、集めないでそのまま放置。
これが良いんです。

せっかくその土地の力を使って育った草ですから、その栄養をその土地に戻してやるのが良いんです。
逆に、雑草を取っては捨て取っては捨てしていたら、その土地の力がどんどん捨てられていくという事と同じなんです。

なので、お得な草取りとは、とにかく早めに楽に草取りをしてその切りくずをその土地で土に還してあげる事です。
雑草の風景

雑草とりお薦めの道具

我が家のサワラ三兄弟

この根本周辺の草をこの一年間、春から秋にかけて週一で草刈りをしてあげてました。
半径5mの範囲を確実に。
そして刈った草はそのまま放置。
道具は、立ったまま草刈りができる道具が市販されていますから、私はこれ。
雑草削る君、、、1,200円ほど。
雑草削る君

これを使うと半径5m×3本の範囲の草取りが、おおよそ5分。
(あくまで週一、雑草が小さい場合)
ラジオ体操並みに、体にも良い習慣です。
雑草の風景

雑草を土に還し続けてあげた結果

さて、そのサワラ三兄弟の周辺。
この一年でどうなったか、気になりますよね。

まず最近、土がふかふかになりました。
あきらかに、ふかふか度合いが違う。
そして土の香りが、森の土の香りになりました。

ということは、土の中の良い微生物が物凄く増えてきているという事なんです。
植物は、土の中の微生物と助け合って生きています。
なので良い微生物が土の中で増えると、結果、植物も元気に育ちます。

また微生物が増えると、土中の昆虫も豊かになります。
その代表格は、ミミズでしょうか。
嬉しい事に、先週からミミズの糞塚が見られるようになりました。
それがこちら。
ミミズの糞塚
根本をアップします。
この土の粒々が、ミミズの糞です。
ミミズの糞塚
この糞には、良い微生物もタップリ含まれ、植物の三大栄養素の窒素リン酸カリウムも豊富。
ミミズの糞塚

どうです?
良い感じでしょう。
こんな風に、せめて週一。
決めた場所を無理のない範囲で草取りして、それを土に還して、土が豊かに変わっていくのを眺めるのもなかなか良いです。

それで実は、そういった数ヶ月~年単位で身の回りの土の変化を見ていくと、メンタルにも良いですよ。
縄文以前から続いている、人と自然の関りは、こういう何気ない事で心身に蘇ってきます。
つまり、自分でお世話している土が豊かに変わると、その人の心までもより豊かに変わるという仕組みです。
ミミズの糞塚
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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