☆暑さの絶頂期
太陽熱の時差
さて今日からは、大暑になります。
これは、年を通して暑さ最大の時期となったことを意味します。
日中が一番長い夏至から数えて30日目。
太陽熱がそれだけの時間をかけて、大地や海を温めて、そこからの放出熱も最大となる時期という事ですね。
旧暦の軸である稲作では、田んぼの草取りに忙しく、稲の害虫駆除にも忙しい時期となります。
大暑の期間
新暦で申しますと、本日7/22~8/6の15日間。
そして8/7はもう立秋なので秋となるわけです。
そしてこちらも、5日ずつの候に分けられます。
まずは初候は、桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
これは、桐の実がなることを指します。
どうやら昔は、女の子が生まれると、記念に桐の木を植えたようですね。
そしてその桐で、嫁入り道具の箪笥(たんす)を作ったとか。
また古来より、桐は神聖な木として家紋などに取り入れられたと言います。
そして次候。
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
これは、土がじっとりとしていて湿度の高い暑さの事です。
ムシムシべとべとですね、息苦しいような暑さを意味します。
最後に末候。
大雨時行(たいうときにゆく)
夏の大雨が多い時候です。
夕立やゲリラ豪雨もそうですね。
温められた地面から上昇気流が発生し、空に入道雲が湧きたちます。
そしてそこから激しく降る雨は地面を冷やし、少しずつ秋の準備に向かうというような季節に入る兆しです。
☆土用丑の日
この大暑を乗り切るためにも、体に精を付けなければなりません。
夏バテから食欲も湧かずに体力低下というのは避けたいところ。
そこでこの時期にあるのが、うなぎです。
土用丑の日にはウナギを食べるのが良いと言い出したのは、江戸時代の蘭学者、平賀源内さんだと言われています。
言われていますと書いたのには理由がありまして。
どうもその説には確証が無いようなのです。
まぁいずれにせよ、土用丑の日にはウナギというのが定着したのは江戸時代だそうで。
丑の日(うしのひ)ですから、「う」の付くもので「ウナギ」となったらしいという話を聞いたことがあります。
いや、それならば牛肉だろうとなりますが、江戸時代に牛肉を食べる文化はほとんどなかったそうですね。
日本人が牛肉を食べるようになったのは、明治の文明開化以降ですから。
ちなみに滋養が付く食べ物なら、ウナギより断然ドジョウだよ!とは江戸っ子気質の私の友人の母君の言葉。
成程と思って浅草のどぜう鍋を食べに行ったのですが、今風に申しますとビジュアルがグロかったのでちょっと食欲が失せました。
え~と、意見には個人差があります。
今年(2024年)の土用の丑の日は、何と2回。
7月24日と、8月5日となっております。
そして私はやっぱり、うな重か牛丼が良いなと思う次第です。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊