☆雑節の一つ
11日目
昨日から、雑節の一つ、半夏生(はんげしょう)に入りました。
期間は5日間。
これは、夏至から数えて11日目より半夏生と決まっていまして、年によって若干のズレがありますが、おおよそ7月1日~2日です。
今年(2024年)は、昨日7月1日からとなっています。
稲作
この半夏生の意味は、やはり稲作関連です。
この半夏生が来るまでには、田植えを終わらせておかねばならないという目安なんだそうです。
そして半夏生から数日は、稲作農家さんたちが休みを取る日らしいですね。
つまり、どんなに田植えが遅れても、半夏生以降に植えたのでは、稲の実りがよくない。
この事は、半夏半作という言葉として、現代まで残っています。
だからここまでにしっかり植えて、その後は少し休みなさい。
こう言う事らしいです。
梅雨
またこの雑節は、梅雨明け間近の目安とも言われています。
今、本州では、豪雨被害など起こっていますが、梅雨末期の前線の活動も活発になっていますよね。
でももうすぐ梅雨が明ける。
だから、暑くなって忙しくなる前に、ひとまず体を休める時期という事なのでしょう。
行事食
うどんや、鯖(サバ)も言われておりますが、ここはやはりタコでしょうか?
タコには、肝臓機能を高めるタウリンが多く、また筋肉の素材になるタンパク質も豊富。
その上に、血液の質を良くするビタミンEやB12。
それに、夏バテで鈍くなる味覚を回復させてくれる亜鉛も含まれています。
苗の根がしっかりとタコの足のように根付くようにという願いもさることながら、暑さの増すこの時期に、しっかりと食べておきたい食材というのもあると思うんです。
ちなみに、一番栄養吸収の良い食べ方は、お刺身にしてそこにオリーブオイル。
この食べ方だと、栄養を逃さず取り入れることができると、知り合いの栄養士から聞きました。
植物
ハンゲショウという植物がある事を、最後のご紹介しておきます。
ドクダミの仲間で、片白草(かたしろくさ)とも呼ばれます。
この植物は、北海道には無いので、私は直接見ることはできません。
この時期に、葉の一部が白くなってくるので、ハンゲショウの名が付いたとも言われています。
また、半化粧とも。
また、カラスビシャクという植物も、別名が半夏。
この植物が生える時期なので、半夏生と呼ばれるようになったとも言われます。
こちらは、北海道にもありますので、見つけたら撮影しておくことにします。
そして面白いのは、ハンゲショウもカラスビシャクも、どちらも漢方薬として使われる点です。
役立つ薬草名が、雑節の一つにつけられたかもというのも、植物と暦の深い関係を表しているようで、実に面白いですね。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐