☆川の昆虫 part3
加除式
さて今回は、カゲロウやカワゲラと同じく、古い時代からこの世界を飛び待っていた生き物。
そう、トンボです。
こちらは、同じ語尾がボということで、ガガンボやアメンボも入れております。
ミズカマキリは、おまけということで。
ただし、空を飛び回る成虫ではなく、川の中で暮らす幼虫時代に焦点を当てますから、、う~ん、またしても写真、、、持ってないだろうなぁ、、自分のストックの中には、、。
ガガンボ
成虫の見た目は、まるで手足の長い超大型の蚊。
でも血を吸うのではなく、主食は花の蜜。
穏やかな性格です。
幼虫は、水中で植物を食べます。
なので水田では害虫として扱われることも。
自然がたくさん残されている環境を好みます。
ムカシトンボ
日本固有種で、トンボの中でも、生きた化石と言われるのがこのムカシトンボ。
何でも、最終氷河期の生き残りとのこと。
日本中でみられます。
トンボの幼虫をヤゴと言いますが、ムカシトンボのヤゴは、黒くて、硬い感じがします。
そして軽く抑えると、鳴き声を出します。
とにかく、水のきれいな川を好み、渓流の石につかまって生活をします。
だいたいこの期間が5~7年と言いますから、長生きですね。
近年では急速に日本の環境が変わっていますから、生息数を減らしているようです。
私の願いは、このムカシトンボが、それこそ昔みたいに沢山空を飛び回る事であります。
あ、そうそう。
成虫と同じく、ヤゴも肉食です。
農業では、害虫を食べてくれるので益虫として扱われています。
モイワサナエ
丘陵地や山地の少し暗い流れに生息。
札幌の藻岩山で最初に発見されたことからこの名がついたらしいです。
日本固有種です。
成虫は胸の黒条が通常は途中で消えています。
ところが、北海道ではつながっているのもいるといいます。
地域によって、差があるトンボですね。
そしてこのモイワサナエのヤゴですが、体に毛が多く、ゴミなどが絡んでいることがあるそうです。
やはり、川はキレイにしましょう。
それが私達の次の世代への贈り物にもなりますから。
ニホンカワトンボ
成虫は体長60mmほどで、羽の色が個体によっておおよそ3パターンに分かれています。
体は、金属光沢のある青緑色。
日本全土でみられますが、地域によっては絶滅が進んでいます。
好む場所は、平地や小高い丘がある清流の川で、水草などがある緩やかな流れの場所。
幼虫の期間は1~2年。
長い脚と、三本の尾が特徴です。
ヘビトンボ
成虫は、羽を広げると10mmほどの大きさになります。
主食は広葉樹の樹液。
そのため、木肌に歯が立つよう大きな顎があり、噛まれると怪我をするほど。
国内ではほぼ全域に分布しています。
幼虫は、川の上流から中流を好み、水のきれいな場所にしか住まないので、指標生物として観察されます。
つまり、ヘビトンボの幼虫が居たら、その川はキレイだという証拠となるわけです。
また幼虫は、強烈な肉食で、周囲の水棲昆虫を食べてしまいます。
見た目はまるで、川のムカデ。
無毒ですが、噛まれると怪我をしますので、取り扱いには要注意です。
ちなみに、たくさんある足のように見える部分には、エラが付いていて、呼吸をそこで行っています。
シマアメンボ
ずんぐりと丸い体系のアメンボ。
金茶色の体に、唐草模様のような黒い筋が入っているのが特徴です。
そして体の割には、足が長く、水面を遊泳生活しています。
そうやって動きながら、水面に落ちて来た虫の体液を吸うのが食事です。
卵は、水草の水面ギリギリか、少し水に浸かったところに産み付けます。
ミズカマキリ
見た目は、水の中のカマキリそのものですが、カメムシの仲間です。
お尻から伸びた長いシッポか毛のようなものは、呼吸のための管です。
これを水面に突き出して呼吸しながら水中の獲物を狩ります。
また、羽をもっているので、飛ぶこともできるのです。
という事で、この回はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日を💐