☆やってはいけない方法二つ
昨日の続きです。
さて、スギナの駆除方法には幾つかありますが、以下の二つはやらない方が良いものです。
熱湯
雑草の駆除方法として知られているものの一つが、熱湯法。
これは雑草に沸騰中の熱湯をかけるという物です。
確かに地上のスギナはこれで一発ですが、同時に地中の良い微生物も昆虫も死にますし、周囲の植物も枯らしてしまう事になります。
その上、スギナの生命力本体の地下茎までは熱湯の熱が届かないことが多いです。
スギナの場合には、効果のない除草法であります。
塩
スギナの駆除法の一つとして、塩散布も効果的だと言われています。
確かに塩や塩水をある程度の濃さで土にまけば、植物の水分を奪い枯らすことができます。
ただしこれも、周囲の植物や昆虫、そして土の中の微生物までやっつけてしまう事になります。
しかも、塩は長期間、土の中に留まりますよね。
これでは完全に、生き物の住めない土になり、その土地自体が長い間、死の土地になることを意味しますので、やってはいけない方法です。
☆やらない方がよい方法
こちらは、絶対にやってはダメというまでは無いんですが。
どちらかというと、やらない方が良いという方法です。
石灰散布
スギナは酸性の土が好きなので、アルカリ性にしてやればやっつけられるだろうと、石灰を撒く方もいらっしゃいます。
石灰を土に混ぜ込むと、酸度矯正といってアルカリ側にすることができます。
ただしこれも撒く量を計算しなければなりません。
その土地の酸性の割合を調べた上で、どれぐらいの分量の石灰を撒けばよいのかを決めるのが、農業の現場でのやり方です。
そうしないと、他の作物や植物に悪影響がでます。
またスギナは、もともと日本の土の性質でもある酸性土にも強いというだけの話です。
なので石灰を撒いて酸性土を弱アルカリ性にしても、思うように弱らないのです。
ちなみに石灰にも色んな種類があります。
それはまた別の機会にお話ししますね。
それと、石灰を多量に撒き過ぎると、土のアルカリ度が高くなって、これまた色んな植物に悪影響を与えて死の土地になりますので、この方法もお薦めはしません。
肥料散布
スギナはやせた土地を好むから、肥料を撒いて豊かな土地にしたらやっつけられるとの考えから、肥料をせっせと撒く方もいらっしゃいます。
これも、スギナは大喜びでしょう。
また他の雑草も生えてきます。
そしてこれも、肥料が正しく植物に吸われるためには、撒く量が少なくても多くてもダメなんですね。
仮に多く撒き過ぎると、スギナを含めた色んな植物に害が出ますし、多めの肥料が土に長いこと残って、土地が死にますから、こちらもお薦めできない方法です。
いえ、そう言うより、無駄な方法といった方が分かりやすいですよね。
☆お薦めの方法
グリホサートの除草剤
こちらは、少しだけ気が進まないのですが、除草剤です。
それも、グリホサートの言う成分の入った除草剤をつかいます。
この成分が入っている除草剤は、葉っぱなどから植物の体の中に入り、根っこまで枯らすからです。
有名なのは、商品名で言うとラウンドアップでしょうか。
ただラウンドアップはお高いですからね。
私なんぞ貧乏ですから、どちらかというと無名の除草剤を選んでます。
色々と商品が出ていますから、商品に書いてある成分名で、グリホサートが50%以上含まれているものを買うようにしています。
だいたい効き目は同じですから(私の感想です)。
しかも安いし。
ただこの除草剤は、世界各地で使われて、土壌汚染も問題になっています。
あまり知られてはいないですが。
土に入ったら、微生物に分解されて無害になると言われていますが、どうして土壌汚染??と思ったものです。
商業的PRに関してはここでは詳しく書きませんが、どうぞお察しくださいませ。
問題は、大型の機械でやたらめったら大量にこういう物をまき散らす事なんです。
そりゃあ、土も処理できないでしょう。
私的、グリホサート剤の使い方
根まで枯らす除草剤。
なのでピンポイントで使って、最小限で最大限の効果が現れれば、これに越したことはありません。
そこで私は、胞子が飛んできて根付きそうなスギナを見かけたら、まず昨日申しあげたマイナスドライバーを使っての掘り上げをやっています。
これだとまだ、地下茎が発達していませんので、簡単です。
しかも土を掘るので、土の中に新鮮な空気が入り、ふかふかの豊かな土になるのに効果的。
ただし、木の根っこの隙間や、コンクリートの溝などに根を下ろしたスギナが厄介なんです。
掘り上げられませんから。
又は途中で地下茎が切れて残ります。
そこで、プリンのカップほどのプラスチック容器にグリホサート除草剤を水で10倍から20倍(通常は1000倍~3000倍とかなり水で薄めて使います)とかなり濃くして使います。
※例えば、除草剤原液1ccに対して水999ccを混ぜれば、1000倍液。
除草剤原液1ccに対し水9ccを入れれば、10倍液。
数字が小さくなるほど、濃い液になります。
その濃いグリホサート除草剤を、ピンポイントでスギナに塗りつけます。
私的:塗り方
筆などを使うやり方もあるんですが、これでは液垂れしやすいのです。
ですので私は、利き腕に市販の使い捨てポリエチレン手袋を二枚重ね、もしくはしっかりしたビニール手袋をします。
そしてその上から、綿の軍手をします。
そして、親指と人差し指と中指の第一関節を濃い除草剤にチョンと浸し、その三本指でスギナを軽くつかんで下から上へサッと撫で上げます。
これだけ。
楽でしょう。
ただ、液をこぼしたり、体や服に付けたりしないように充分ご注意くださいね。
でも何より安全で健康的なのは、マイナスドライバーで健康運動かねて掘り上げるのが一番良いと私は思います。
こまめに。
こまめに。
楽しみながら。
☆もし多量にスギナが生えてしまったら
そんなチマチマと抜いたり、塗ったりできないよと言うほど多量に生えてしまってる場合。
どうでしょう。
思いきって利用するというのは。
ツクシはショリショリと生で食べられますし、スギナは刈り取って天日乾燥させればお茶になります。
お茶が生えて来てると思えば、それはそれで良いものだと思いますが、いかがでしょう。
という事で、本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐