☆ずっと昔は同じ祖先
・お盆
さてお盆に入りました。
ご先祖様がこの世に戻ってみえるという時期ですね。
これは日本に元々あった自然信仰に、中国の道教思想が加わってできた行事。
迎え火をたいたりお墓参りをしたり、送り火を灯したり。
魂に関する日本の古い古い考え方では、こうです。
お亡くなりになった方はやがて個性が消え「祖霊」という大きなものに吸収される。
私も、お盆や正月に親戚一同が集まって楽しく過ごした思い出があります。
良いものですよね。
一族が集まって、祖霊を祀る、これが元々のお盆。
こういう風習は、ずっと残ってほしいなと思います。
楽しいですしね。
・命の共通祖先について
ところで植物も動物も、ずっと昔は同じ生き物だったといいます。
言い換えるなら、全世界のすべての生物が同じ祖先をもつ、ということ。
実はこれが、今の主流の学説なんです。
人間とカビも、元々は同じ生き物だったともいえますね、凄い話です。
この説の根拠は簡単です。(本当は複雑でもありますが)
すべての命に共通点があるからです。
第一に、どの命も、「細胞」で成り立っていること。
第二に、どの命も、外からの物を消化してエネルギーにかえる「代謝」をすること。
第三に、どの命も、環境が変わっても体の機能が一定に保たれる「恒常性」を持つこと。
第四に、どの命も、外からの刺激に反応すること。
(これを、変化への受容と対応といいます)
第五に、どの命も、子孫をつくること。
(生殖といいます。)
第六にどの命も、進化すること。
・LUCAという存在
この6つの条件が、地球所全体の生き物に共通なんですね。
ヒトからバイキンまで、同じ。
だからずっ~~~と遠い昔は、同じ生き物だったんですって。
それが最新の学説。
同じ生き物だった名残りが、この「6つの命の条件」なんですね。
ただ、全世界の生命の共通祖先って、ハッキリ言ってまだなにも解明されてません。
でもかつて、色々と共通の祖先が形を変えながら進化。
そのうち、とうとう枝分かれしていくつかの違う命に変わるときが来るんですよね。
そこからさらに枝分かれを繰り返して。
色んな命に形を変えていく。
では、その枝分かれの始まる直前。
最後の共通祖先は何か。
これには名前が付けられています。
「間違いなく存在したであろう、全世界の命最後の共通祖先」
その名は、LUCA。
日本語発音で、ルカと呼びます。
細胞に近いものだったんじゃないでしょうか。
すべての命に共通するご先祖さまって、神秘的で、愛おしいですよね。
なので私はこのお盆に、酒まんじゅうをお供えしています。
うちのご先祖様と、LUCAさんに。