☆ご近所の野生生物調査
フィールドサイン
「フィールドサイン」という言葉があります。
これは、自然観察や野生生物研究の分野で使われる言葉です。
何かと申しますと、動物の足跡や残した痕跡の事。
この足跡が、そこに暮らす動物の生態や行動、生息域の手がかりとなるんですね。
例えば、冬の森の中で雪の上。
これはクッキリ残りますよね、動物の足跡。
そしてその大きさや形、歩行パターンから、特定の動物種を特定することができるんです。
これは野生動物の研究、自然保護、エコツーリズムなどの分野で活用されています。
また、動物学・生態学・環境科学などの学問的な分野でも重要な研究対象となってるんです。
近所の森を歩いてみました
我が家に一番近い森。
夏場によく散策させていただいてる森があるんです。
ここがまだ雪に覆われてるんですね。
なんてったって札幌、さすが北国です。
この森を昨日、歩いてきました。
雪の深さは、ヒザが埋まるぐらい。
それで、我が家にバードテーブルを作った場合、やって来るのはこの森からです。
しかも冬のこの時期ですから、バードテーブルを設置するのは。
だから、この森の野鳥の種類を知っておきたいと思いまして。
単眼鏡(Nikonフィールドスコープ)を袈裟懸けにして。
楽しかったです。
そしてかなりの運動量になりました。
一歩ずつヒザまで埋まるんですから。
普段使わない筋肉まで使うんです。
健康のためにも、これは良いかもと思いました。
でも、今日は酷い筋肉痛に襲われてますが。
☆動物の足跡
意外な昆虫
スキーウェアは便利で、例えヒザまで埋まろうと体温は奪われにくい。
それでここまで深いと、誰も歩いていないんです。
そこに雪が降ると、残るのは、そこに住む動物の足跡です。
まず最初に出会ったのはこちら。
ここですね。
ゴミムシで~す。
地表徘徊性甲虫という分類ですね。
昨日は、雪の上を徘徊してましたが、どうしたんでしょう。
気温10度まで上がったので、春と勘違いして出てきたのかも。
ただ、雪の上は冷たいのでほぼ動けていませんでした。
かわいそうなので、近くの木に持って行ってあげました。
哺乳類
この1本まっすぐに進んでいる足跡は、キタキツネです。
キツネはこのように1本の線上に足跡が続きますから、すぐに分かります。
一直線のフィールドサインは、覚えやすいですよね。
そしてこの軽いジグザグで、雪を押し広げて(ラッセル)歩いた後は、エゾタヌキです。
夜行性なのでなかなか出会えませんが、頑張って生きているようで、こちらも思わず笑顔になるフィールドサインです。
☆生き物を育てる場としての、森
木々が生い茂る健康な森には、動物や昆虫、そして菌類もしっかり息づいています。
逆に言うと、そう言った多くの生き物を育てているのが樹木を含めた植物です。
そういうふうな目で、森を歩くと、見えてくる風景も一味違ってきます。
こうなるとまた楽しさもひとしお。
こうして雪に耐えている樹木。
そして雪の下に眠っている草木。
その中で、動物や昆虫は厳しい冬を乗り越えて、春を迎えるのです。
さて、今日は昆虫と動物について書きましたが、次回はこの森にどういう野鳥が居たのかと言う話です。
ここの森から、我が家のバードテーブルに来てくれるのですから。
という訳で、今日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳い日をお過ごしください💐