野鳥と友達になる方法~前編

ツグミ 喫茶~言の葉
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☆オリジナル・バードテーブル作り

ここしばらく植物中心の記事ばかり書いてきました。
特に今年に入ってからは、シリーズもの、しかも少々濃い内容。
なのでここらあたりで少々脇道を散策してみましょう。

草木に癒し効果があり、それは人類の進化の証。
そしてその癒し効果の大部分が目、つまり視覚から得られる。
これまでの記事をまとめると、こうなります。

そこで、その要素に動物を加えられるなら素敵ですよね。
私のお勧めは、バードテーブル。
これは、お庭のある方や、ご近所に設置しても良い林か森がある方に限定されますが、楽しいものです。

私の場合、幸いにも自宅の窓外に、三本のサワラがあります。
そのうちの、「しお」がドンピシャで窓を覆ってる。
それで、「しお」と窓の間にバードテーブルを設置しようと考えたんです。
まぁ、札幌は雪解け間近ですから、取り付けるのはあと3ヶ月後くらいですが。
という訳で、今日はバードテーブルの話、その前編です。

☆バードテーブルは、炊き出しが望ましい

大災害が起こった時、炊き出しが行われますでしょ。
私も旅先で、この炊き出しに救われたことがあります。
胆振東部地震の時です。
あれは本当にありがたかった。

さて、バードテーブルですが、こちらも炊き出しの形が望ましいんです。
分かりやすく申しますと、冬の期間、エサが少ない時だけの設置が望ましい。

これを季節関係なく、野鳥のエサ場にしてしまいますと、野鳥のエサを自分で確保するという能力が衰えてしまうんです。
やはり、春から秋は自力で生きてほしいですから。

という事で、私は冬にしかバードテーブルを置きません。
そうしたら、可愛いものです。
前に住んでいた家でも設置していたんですが、秋になると窓に野鳥が来て家の中を覗くんです。
それも秋の終わりになったら、です。
「そろそろ、テーブルの季節だよ~」って感じで。
春夏秋を無事に生き残った我が家のバードテーブルを知る小鳥たち。
こういう自然とのつながりも、たまらなく愛おしいものであります。
ツグミ

☆どんなバードテーブルが良いのか?

まず、広場にポツンとあるバードテーブルでは、鳥たちは怖いんですね。
肉食の大きめの鳥たちから狙われやすいですから。

なので傍に茂った木があった方が安心なんです。
さらに、バードテーブルを囲むように細々した枝がワサワサ~っとある方が良い。
イメージ的には、竹ぼうきを逆さに立ててテーブルを囲む感じ。
竹ぼうき

これなら、大きな鳥は近づけないし、小鳥はエサ場の順番待ちや、避難場所になりますから。

それとこれ、フルオープンなテーブルでは、小鳥がエサを取るのに何の苦労もありませんので、ただ鳥が集まって食べ散らかすだけです。
バードテーブル

ここは、かの旭山動物園を日本一の動物園に変えた小菅正夫元園長のおっしゃっていた行動展示を応用したいものです。

ただエサを与えるというのは、動物の本能を衰えさせます。
だから、エサを手に入れるために動物側にも工夫が無いと食べづらいという壁をあえて作ってあげるんです。

☆もう一つの工夫、滞在時間

ということで、私は1000円ちょいで、これを買ったんです。
はい、バードテーブルの既製品。
バードテーブル
これだと、この黄色にマーカーを付けた部分にエサを置きますよね。
バードテーブル
その結果、野鳥は360°の方向から食べ放題の散らかし放題となります。
バードテーブル
さらにこのままだと、一気に鳥がワッと来て、ワッと持ち去って、まるでバーゲン会場です。
開店直後の大混乱。でも15分で収まる、みたいな。

これはいただけないですね。
やはりゆっくり来て、少しエサ場で立ち止まって姿をじっくり見せてほしいですよね。
つまりバードテーブル前の野鳥の滞在時間を少し長めにしたいです。
そこで工夫が必要となってくるんです。

☆既製品の補強

バードテーブルの話、その前編の最後は、既製品の補強について。

これが私の買った既製品ですが、弱い部分がまずこの天井。
バードテーブル
二枚の板屋根を、円い木材で留めています。
ここが小さな釘と接着剤だけでの固定です。
バードテーブル
これでは弱いですから、釘もネジ釘で補強。
バードテーブル
ただ上からは雨露が来ますので、釘を打ち込んだ場所から腐りやすいので、ペンキか接着剤でチョンと穴を塞いでおけば完璧。
私の場合は、お風呂の日々の修理に使うコーキング剤(ホームセンターで1本500円ほど)で埋めます。

そして、床部分。
バードテーブル

ここはエサを置く場所なので、有効に使いたいです。
それで後で床を広くしますので、天井とつながる柱とのつながりを強めたいですね。
こちらも、下から二本の柱に、ネジ釘で留めます。
バードテーブル
正面から見ると、こうなります。
バードテーブル

これで、柱に天井と床がしっかりくっついて、よりしっかりしたバードテーブルに変身です。
これだけで、1000円の既製品が3000円分の価値のある強化鳥食堂になったと言えます。

さて、本日はここまで。
次は、この既製品をオリジナルバードテーブルにするための改修工事の話に移ります。
これが書いてて長くなれば、中編として。
ここでまとまれば、後編としてお送りします。

札幌本日最高気温が10℃の予報。
春が近づいています。
今日も最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き日でありますよう💐

< 野鳥と友達になる方法~後編へと続く

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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