植物セラピー④

歴史 緑の癒し
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< 植物セラピー③より続く

昨日は、情報を投げ散らかしたままで投稿しましてごめんなさい。
あれ以上書くと情報量が増えすぎて、お読み下すってる皆さまも混乱しそうでしたので、あれで止めました。
さて今日は、昨日の情報を元に、整理していきます。
近年なぜ、あちこちでストレスという言葉が飛び交っているのか?
ヒトはどうして、植物や自然に癒されるのか?
そんなことを浮き彫りにできたら幸いです。

では、参ります!
ライフタイムライン

☆ストレスと脳と治癒力

・ポイントは、人の脳

私たちの脳は、人間関係であれ、環境に対してであれ、「順応」することで安心するんだそうです。
つまり、こうも言い換えられます。
ヒトは「順応」できれば安心でき、ストレスを感じることはない。
これを逆に言うなら、ストレスを感じるというのは「順応」していないから、となりますよね。
ライフタイムライン

・大怪我、私の場合

私の場合。
これは一つの例ですが、片足の筋肉が断裂したことがあって、もう痛くて痛くて歩けなくて通院したことがあったんです。
どんな痛みかというとですね、、60㎝の長さの釘があるとイメージしてください。
その釘が踵(かかと)からまっすぐ上に50cmが刺さっていて、しかもまだ踵からは10cm分が飛び出してる感じ。

いやぁ思い出しただけでも痛い、歩けないんです、普通に激痛。
さらに踵を地面から10cm以上常に離していないと、生きたままヒキ肉にされる感じ、痛いなんてもんじゃないんです。
ライフタイムライン

・順応~私の場合

そこで病院で診察してもらって筋肉断裂と診断が下り、ああもうしばらくこの痛みと付き合うしかないと分かる。
そうしたら焦ってもしょうがないので、どうやったら両手と片足を使って、日常生活を送れるかの工夫が始まるんですね。
こうなると、工夫が上手く行ったとき楽しくなる。それを重ねて行くと特殊な経験値が上がる。
ああ自分は、普段では味わえなかったはずの事を体験してるんだと感じるようになる。
痛いには痛いんですが、通院のたびにお医者さんから言われました。
「これだけの大怪我なのに、そんなに痛そうにされてませんよね。ストレスに強いんですね。」と。

いえ、決して私がストレスに強いわけではないんですね。
多分ですが、普通ならストレスになる所をストレスとして受け取ってない節がある。
これは、持って生まれた性格と言うのもあるのでしょうが、それだけではないと思います。
おそらくですが、植物や自然風景に意識を向ける時間が人より多めだという事に関係している。
だから、あとで述べますが、順応力が平均より高いのだと思うんです。

ちなみに怪我は、八ヶ月続いた通院で、無事完治できました。
ライフタイムライン

☆イメージ~地球歴史散歩

・地球史:東京駅からの実際の距離ではどこまでか?

さて前回、地球とヒトのライフタイムラインについて少々書きました。
このライフタイムラインを基本に、それを実際の距離に変えてイメージしてみます。

まず今日(2024年1月14日)が、東京駅だとします。
この基準から直線で西へ向かったとすると(大阪方面)、果たしてその折々の過去はどこか?
調べてみました。
それがこちら。
※ちなみに、地球一周ほぼ40000Kmです!
ライフタイムライン

・地球と植物の歴史~距離①

  1. 地球誕生:約20,179km
    まず中国を抜けてヨーロッパ、大西洋を越えてアメリカ大陸を横断。
    進化地図
    さらに進んで、ロスアンジェルス沖1044kmの太平洋上。
    進化地図
  2. 生命の古い痕跡(化石):約2,690km
    こちらではすでに、グッと近くなって、東シナ海を渡って中国の西安市あたり。
    進化地図
  3. 陸上で植物が育ち始める:約1,883km
    まず植物が陸上で繁茂という距離は、東シナ海渡ってすぐの中国の日照市あたりとなる。
    進化地図
  4. 陸上の酸素濃度上昇:約1,793km
    次に地上の酸素濃度が濃くなったのは、植物の光合成が大規模な範囲で行われるようになったから。その距離は、中国の日照市沖30km沖の東シナ海上あたり。
    進化地図
  5. 陸上脊椎動物共通の祖先の上陸:約1,659km
    さらにその後動物が陸上に進出してその距離が、中国の日照市沖164km沖の東シナ海上。
    進化地図
  6. 植物に「花」という器官ができる:約583km
    さらにその後植物が、花という器官を発明し、一気に繁殖していったという時期を距離で表すとこちら。
    鳥取県米子市という事になります。
    進化地図

・ヒトの登場~距離②

  1. 現代人(ホモ・サピエンス)の出現:約1.3km
    ヒト属は他にもいたのですが、現在まで生き残って繁殖しているのがホモ・サピエンス
    そのホモ・サピエンスがアフリカ大陸に初めて生まれたのはこのあたり。
    皇居の江戸城伏見櫓あたりなんです。
    進化地図
  2. ホモ・サピエンス、アフリカ外への拡散:約269m
    そうしてホモ・サピエンスがアフリカ大陸を出て世界中に散らばり始めたのが
    東京駅前丸の内ビルディング。
    フランス料理店ブリーズ・オブ・トウキョウ丸の内店内あたりです。
    進化地図
  3. 農業の革命:約45m
    これはホモ・サピエンスが一定の場所に定住して、集団で植物を育てて計画的に食べる事を始めたのを意味します。
    これを距離で言うと東京駅構内。
    東京バナナとか鎌倉五郎とかヨックモックとか周囲に売店多数ある場所です。
    進化地図
  4. 文明の台頭:約22m
    世界四大文明の真ん中あたりで計算しました。
    こちらも東京駅構内
    八重洲南口手荷物預かり所
    進化地図

・情報過多時代~距離③

  1. 産業革命:1メートル(基準点)
    ヒトが蒸気機関などを発明して、一気に自然を開拓し産業も効率化して、一生のうちに受ける情報力が格段に増えた時代を今回のもう一つの基準にしています。
    この現在から産業革命までの時間的な距離を、実際の1mとして計算して出したのが、今回のライフタイムライン地図上の各距離です。

    こちらも当然、東京駅構内。
    かなり親しい仲が疑われる距離であります。
    進化地図
  2. スマートフォン普及:約7cm2mm
    こちらはiPhone(アイフォン)発売開始の2007年を、スマートフォン普及としました。
    ただ日本国内では2015年で普及率50%越え、2019年に80%越えとなってます。
    なので実際の普及は2015~2019年あたりなのかなとも思います。
    さてそこで、距離としてはもうほぼ密着の寸止め状態。
    進化地図

※以上、距離計算で使用したのは、計算サイトです。
こちら、とても便利です♪

☆ストレスの正体

・ヒトの歩く速度と環境変化1

このように、地球が誕生してからの事を距離に変えて、実際の地図上で見ればわかるんです。
東京駅南口改札あたりに立っている、旅経験の全くないヒトが、文明の利器を一切使わない場合と仮定して。
その場所から、わざわざ西回りで(遠回りで)ロスアンジェルス沖1044kmまでの道のりは想像できませんよね。
中国の都市の事も、また同じ国内でも東京圏以外だと、どれぐらい離れているのか分からないと思うんです、皮膚感覚で。
ライフタイムライン
また、こう考えてみてください。
地球の歴史は、アメリカ大陸から大西洋を渡って、ヨーロッパ、そしてアジア大陸を経由して北九州から一路東京駅に向かって歩いてきているイメージで。

その地球の進化が、国内に上陸し米子市で初めて植物に花が生まれて以降、東京までの道中、植物世界が拡がって行き動物も増えていく。
そして今で言う自然豊かな環境がすっかり出来上がって安定した中、ついに皇居の江戸城伏見櫓あたりまで来て、現代人(ホモ・サピエンス)が誕生するんです。
ライフタイムライン

・ヒトの歩く速度と環境変化2

皇居の江戸城伏見櫓あたりで誕生した現代人(ホモ・サピエンス)は、ゆっくり歩きながら東京駅を目指しています。
進化地図
そして同じ歩幅同じ速度でペースを乱さず歩いてきて、いよいよ東京駅構内に入ってお土産物を見ながら初めて、これまで見てきた植物を自分のために育ててみようと考えます。そしてその便利さに気づきます。
さらに進んで手荷物預り所辺りで、「文明」が華開きます。
そして目的地まで後2歩のところでこれまでのアメリカ大陸からの道のりを一気に手のひらサイズに凝縮するような技術を手にしました。これが産業革命。
進化地図
そしてそこからわずか2歩進んだ時に、膨大な情報の波に飲み込まれます。
進化地図

根拠は不明確ですが、良く言われるのが次の言葉。
「現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の一年分、平安時代の一生分。」
根拠は不明確ながら、確かに言えてると思うんです。
脳の処理能力はそんなに変わってないにも関わらず、脳への情報は産業革命後爆上がり。
そしてスマートフォン普及で、日常生活の時間まで押し寄せる玉石混交の情報津波。
そこからストレスが生じるのです。

つまり現代人のストレスの多くは、情報過多からくる脳の不適応。
脳が情報過多社会に順応できていないからだと言えます。
情報過多

・情報量と順応とストレス緩和

それで。
情報過多の現代に生きる私たちにまず必要なのは、脳を休める事。
少し考えてください。
この情報世界を生きている私たちが卑弥呼の時代に行けばほとんどがカミとして扱われますよ。
(但し肉体的精神的貧弱性は除いて)

もう変なんです。
四六時中情報を仕入れてるだなんて。
心を澄ませてみてください、聞こえませんか?脳の悲鳴。
ライフタイムライン

そこで、です。
脳を休ませるためには、現代人が発生した約30万年前から産業革命の最盛期1800年までの29万8,200年間に順応進化した私たちの脳のペースに戻してあげることが必要。
1日15分でも良いんです。
※産業革命以降現代までを「1」とした場合、それ以前の人類の脳はおよそ166.6倍の時間をかけて順応進化してきたわけです。

1日15分で、脳をどう休ませるかと言うのは簡単。
植物や自然を、ただボ~ッと眺めてください。
大事なのは、何も考えずにボ~ッと眺める事。
ライフタイムライン
ボーっとすべき時に、特にスマホやパソコン、テレビは良くないです。
現代人発生の30万年前から、大目に見て産業革命もまぁ許容範囲としても、スマホは別格の情報ツール。
見続けるのはストレスを生む最大要因です。
※スマホ普及以降現代までを「1」とした場合、それ以前の人類の脳はおよそ18,750倍の時間をかけて順応進化してきたわけですから。
もうここまで来ると脳が完全に追いついてないんです。
ライフタイムライン

ということで、本日はここまで。
次回は「ヒトはなぜ、植物に癒しを感じるのか?」ということについて書いてい行きます。
またどうぞお越しくださいませ。

では、最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ今日が佳い日でありますように💐

< 植物セラピー⑤へと続く

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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