☆江戸時代に生まれた話芸の場について
•寄席
今回の上京は、どうしても一度は「寄席」の中席と下席の境目を体感しておきたかったから。
なんて書くと、唐突感満載なんですけども。実はこのブログ「緑の命」を始める前から、日本の話芸に心を傾けておりまして。それでその話芸と日本文化と植育が、実は深い根っこでつながっていて。私にとってはどちらも興味と研究の対象となってるわけです。
•上席中席下席
さて中席下席なんて書きましたが、少々のご説明を加えます。寄席は、江戸時代に生まれた演芸文化。戦乱の時代が終わって、人々に余暇というものが生まれて、どれ言葉の方でも楽しんでやれと生まれたのが、寄席。
会場を設けて、そこに話の上手な人や出し物が上手い人が集まって出し物をして、それに木戸賃を払って人々が見に来た。ざっくり言うとこれが、寄席の始まり。
月を十日ごとに三つに分けて、上旬中旬下旬と申しますでしょ。つまり食べ物の旬というのは十日間らしいんですけど。
寄席の演目も、上旬中旬下旬で違いまして。それぞれに、上席、中席、下席の名前がついております。なんだか、ステキでしょ。
☆浅草を朝に散歩して
とまあこのように、昨日は20日。つまり中席最終日。そして今日から下席が始まります。この境目を味わいたくて、ずっと憧れでした。ようやく昨日今日で体感。本当に嬉しいです。
それに江戸の園芸は、江戸の話芸とも深く結びついておりますので、ここはどうしても見ておきたかったというのが、今回の上京理由なんです。
さて昨日朝、浅草を散歩しました。見事な猫がこちらを見ておりまして。
その猫に案内されるように歩いていると、、、
実に立派な銀杏の根張りに出会えました。江戸時代を過ごし、戦火に耐えた根だと思うと、愛しかったですね。
気持ちと体を整えて、寄席の令和五年十一月の下席を味わってきます。
では、今日も最後までお読み下すってありがとうございました。
あなたにとりましても、佳い日となりますように💐