☆雑に植えられていた樹木たち
以前に私が家族で、今の家に引っ越してきた時の話です。
新居の窓のすぐ近くに、それはまぁみすぼらしいというか。
貧乏っぽいというか。
赤貧めいたというか、、、。
要するに、貧弱な木が植えてあったんです。
それも、三本。
家の周囲の草は伸び放題。
これじゃ、たてものはまぁまぁ立派だけれども、環境が荒れ寺みたいなもんでした。
おそらくですが。
この木たちは、この新居の管理会社さんが植えたものだと思うんですね。
だから、勝手に私が手を出しちゃいけない。
更には、伸び放題の草も綺麗にしていいのかわからない。
なので最初の二ヶ月はモジモジしながら様子見をしていたんですが。
ある日急に、その木々の間にある荒れた草が一気に枯れてくたびれてしまったんですね。
これには驚きました。
あまりに急だったもので。
写真は昨日の初雪が積もった、我が家の前の木。
☆どんぶり勘定で除草剤をつかった疑惑
まず、こんなに急に一定の範囲が根こそぎ枯れてしまうだなんて。
これはあれだね、除草剤をつかったね、と想像は付きました。
しかし問題は、ちゃんと知識のある方が、正しくルールに従って薄めて使ったのかという点。
基本的に除草剤は、正しく使えばそう危ないものではないと言われています。
(危なくない!と私が断言しない理由は、どうぞお察しくださいませ。)
ところがです、怖いのは、適当に使用することです。
専門の業者さんや農家さんは、たいてい(全員と私が言わない理由もお察しくださいまし)、きちんと種類も選んで、濃さも計算して使います。
これを一部のお素人さん方は、ええいどうせ全部を枯らしたいから、濃い目で撒いちゃえ~ってやっちゃったりする。
そんな枯れ方を、我が家の近くの雑草たちがしたんです。
勘の良い方ならお気づきでしょう。
こんな事をやってた企業が、割合最近ニュースになりましたね。
濃度を考えないと、樹木まで枯らせる除草剤と言うのもあるんです、だから危ないんです。
☆木へのダメージ
さてそして、哀しい事に、貧弱なあの木たちもダメージを受けてきた。
その辺にほわほわと生えてる雑草なんかはひとたまりも無いんですが、樹木だと少し遅れて影響が表れるんですね。
まだ夏の始めなのに、葉が枯れてきて弱ってき始めたんですね。
住宅管理会社さんが管理する土地で、住宅管理会社さんがやったことですから。
私にとやかく言う権利も義務も無いんです。
けれども、人生そんなもんじゃないでしょう。
もうこれ以降、住宅会社さんが強めの除草剤をまかないようにと対策。
その対策とは、これ以降雑草を見かけたら、すぐに綺麗に草抜きを始めたんです。
なに、運動がてら1週間に20分もやれば、通りすがりの人はゴミを捨てなくなるし、ご近所さんにも喜んでいただけるし、健康にも良いし。良いことだらけ。
変な草が乱れ生えてなければ、除草剤をまく必要もありませんからね。
それと並行して弱った木のお世話をやって行きました。
昨年夏以降、手入れをしたり、栄養を上げたり。
また、活力剤を注入し、根元の土にもあれこれやっていったんです。
そうしたら、数ヶ月単位ですけれど、確実に元気になって行きました。
これは本当に嬉しかったですね。
☆樹木復活の小さなコツ
というわけで、今ではスッカリ元気になった三本の木です。
今こうして思い返すと、薬をまかれたときなんかは、本当にひどかったですよ。
もうこのまま枯れてしまうんじゃないかというぐらい。
あ、そうそう。
それで、私がこの三本の木を救おうと決めた時、まず初めにやったことがあります。
それ、何か分かりますでしょうか?
技術的な事ではありません。
木に直接何か即効性の栄養を与えたわけでもありません。
治療のために、必要な費用を銀行におろしに行った、これも違います!
治療しようと決めて、最初にやったこと。
これはまず、お茶を一杯湯飲みに注ぎ、それをじっくりいただきながら、飲み終えるまでにやり終えました。
まず何より最初にやったこと、これは、命名です。
三本の木、それぞれに私だけの名前をつけたんですね。
これ、大事です。
どんな専門書にも書いてませんけど。
名前をつけることで、愛着も関心もわきますし、ヒト側の心が変わってくるんです。
そして、よ~し、助けるぞうと気持ちが盛り上がってくる。
単純な事ですけれど、とても大事な事だと私は思うんです。
☆三本の新たな家族
名前をつけたら、気持ちはもう家族です。
樹木の家族と言うのも良いものですよ。
反抗期も裏切りも浮気も口論もありませんので、メンタルヘルス的にかなりよろしい。
どうです?信頼できる家族でしょう、とこうなるわけです。
さて、私が三本に付けた名前。
これですが、一番東の木から、真ん中、そして一番西と並んで植わっています。
その順に「みそ」、「しお」、「しょうゆ」
どうです、素敵でしょう。
これでいいんです。
「みそ」は、責任感の強い姐さんタイプ。
根元に置いた時計草のツルなんかも一緒に面倒見てくれて、周囲に置いた鉢物の植物達も良く育つんです。みそ自体、体が一番大きくて、面倒見が良いんでしょうな。
「しお」は、頑張り屋さん。
一番被害がひどくて、枝もかなり折られていて、もしかしたら危ないんじゃないかというぐらいだったんです。
それなのに今は、一番私のデスクトップパソコンの窓辺の近くに枝を伸ばしつつあって、外の風の様子を教えてくれたり、窓辺への強い光を適度に遮ってくれたり。ありがたいです。
「しょうゆ」は、とにかく友達が多い社交家。
ネコ、キツネ、カラス、シジュウカラ、そして訳の分からない数々の元気な野鳥たち。
だれかれたくさん遊びに来て、それはまぁにぎやか。
とまぁこのように、命名と言うのは人生を鮮やかに楽しくしてくれますね。
☆最後に
除草剤と言うのは、正しく使いましょう。
製品の容器の裏側なんかに、薄めかた使いかたが書いてありますので、どうかそれを守ってください。
なんでも、除草剤の乱用が環境を壊しているという話もあります。
除草剤に耐える植物も遺伝子操作で生まれたというのも問題に上がったりしています。
なので、どうかご注意を。
それともう一つ。
植物、できれば寿命の長い樹木類に、茶飲み友達程度のあなたなりの1本を探してみましょう。
それは、心と体の健康にも効きます。
その木に、あなたが考えた名前をこっそり付けるのも、とても楽しいものです。
是非、お試しあれ。
では本日も最後までお読み下すってありがとうございました。
今日のあなたの一日が、佳き一日となりますように💐