☆銀色の流線形
先ほど書きましたミゾソバの繁茂する川岸に、草陰が出来ます。
そういう、川の中でも身を隠せるような場所に、ウグイが居る事が多いです。
そこで私は川の中に入りまして、と申しましても深さが50cm程度の浅い川ですが。
まずそこにタモ網を静かに入れまして、ガサガサを行います。
そのガサガサと申しますのは水棲生物捕獲法の一つでして。
まず、川の上流側からタモ網を入れた下流側へ、川底を自分の足で掻きまわしながら網に近付いて行き、頃合いを見て網を引き揚げ、水棲生物を捕まえる方法の事です。
川足などで川底を左右に攪拌すると、石陰や川岸の草陰に隠れていた水の中の生き物たちが網に入るという寸法です。
先ほど書きましたミゾソバの茎には、下向きに細かい小さなトゲが無数についておりますので、網を引き揚げた時にそれがからんで四苦八苦しましたが。
探し始めておおよそ30分で、体長20cm強のウグイが、私の網に入ってくれました。
傷つけないように、弱らせないように網を川に付けながらそっと撮影用の簡易水槽まで移動。
捕獲場所から水槽までは15mほどありましたので、途中休み休み撮影。
こういった魚類は水温に対応して暮らしておりますから、この日の水温が18℃でしたからその温度が適温と思ってよいでしょう。
そこに、撮影という事で私が素手でウグイに触ったらウグイは大火傷を負う事になります。
え?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご説明させていただきますと。
私の体温がおおよそ36.5℃。
この日の水温は18℃。
その差、18,5℃。
つまりこの温度差を、私達人間に当てはめますと、体温の36.5℃に、温度差18.5℃を足すと、55℃。
一般に人は、50℃のものに2分触れ続けるだけで火傷になる場合があると言われていますし、お風呂の適温は38~40℃、それが42℃になると熱過ぎて入れない方も多いという温度帯です。
もう熱すぎて命の危険を感じつつ、ご自分の耐熱性の実験をしている以外考えられないと言われているとある東北の温泉でも47℃。
いかがでしょう、体温との温度差18.5℃というのがどういうことか、お分かりいただけたでしょうか?
※たも網の中のウグイの撮影であっても、そういう理由ですべて川面から出さずに撮っております。
そうやって水槽に運び(その水槽の水は川の水で、水温もほぼ川と同じ温度を保つように冷やし続けております)、熱い私が触れないようにそっと水槽に移して観察し、データを取って、資料用写真を撮影。
この撮影の時は、どうしても先に捕獲しておいたヤマメがウグイと私の間に入り、どいてくれませんでした。
あ、やっと移動してくれると思ったら、、、
拍手したくなるくらいに上手に重なってみたり。
ウグイの事を最後まで書きたかったのですが、この自己主張強めのヤマメもご紹介しましたという事で、この後すぐに、元居た草の茂みの中にそっと還しておきました。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ素晴らしい連休をお過ごしくださいませ💐
連休じゃないよ仕事だよという方にも、素晴しい出来事がありますように😊

