泥棒禁止令

木の実 喫茶~言の葉
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☆当たり前ですが、盗んではいけません

・色んな木の実を植えてみました

暦の上では今日から冬。
そしてこの時期、森には沢山の木の実が落ちています。
そこで何個か実を頂いてきて、実験でそれを鉢植えにして芽が出るか実験をすることがあります。
本当に出るのか、それともダメなのか。
もし出たなら、どんな葉が広がるのか、茎の色や質感はどうなのか。
春になるまで、こんなワクワク感が止まりません。

このように、自分で実際に実やタネをまいてみるのは実に楽しいものです。
ほとんど費用が掛かりませんし、命の誕生を自宅で待てるのは贅沢な時間でもありますね。
そしてこれ、けっこうストレス軽減や日常の張り合いにもつながるんです。
皆さんにも、是非にとお薦めします。
木の実

・自然にあるタネや木の実を頂く場合の注意点~個人所有の場合

私が木の実やタネを手に入れる場合。
当然、特にこれを育てたいという時は、お店で購入です。
これについてはまた書くとして。

今回は、普通に生えている木や花からタネをもらう場合の話ですが。
その木や植物の持ち主がハッキリしている場合。
私は、分けていただけませんかと許可をもらいます。
その持ち主さんに、これこれこういう実験でやってみたいので、と理由を添えて。
そうして快く下さる場合のみ、頂いてきています。
木の実

・自然にあるタネや木の実を頂く場合の注意点~公共の場の場合

それと、公園などの公共の場での樹木の実については、そこを管理している役所に一応許可を頂きます。
まぁ私が頂くといっても、1年に5個ほどですから、いただいて良いか尋ねてもどうぞと言われますね。
これまで断られたことがない。
ただここはポイントなんですが、儲けのために育てるんじゃないんですね。
これが、増やして売ってそこから利益を得るなんてことになると、これはいけないです。
自分の趣味とか、勉強の教材として育ててみるというのは許可くださいます。
ムラサキシキブ

・植物についた実をむしり取るのは厳禁

ああそれと、木や花にまだ付いてるタネや実をむしり取るというのは絶対にダメです。
自然に落ちたもので、どう見ても邪魔なぐらい散らかってるものにしましょう。
むしり取るのが何故ダメかと言うと、これは自然な行為ではないですし、第一その植物が大なり小なり傷みますから。
こんな行為は、次に書きますが、違法なんです。

自然からタネや実を頂く場合は、事前に持ち主に許可を取り、植物に対して敬意を抱いて「頂く」という事が大事です。
木の実

・法律

民法89条の1項に有るのですが、木の実などは法的には「天然果実」に当たります。

またこの民法89条は、こう定めています。
「天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する」、と。

という事は本来、落ちた木の実などを取ることができるのは、その木の持ち主(所有者)となるんです。
なので、必ず個人所有の樹木などでは持ち主さんの許可が無いと法律違反になります。
そこで昨年、公園など清掃作業をされている業者さんに聞いてみたのです。
この辺に落ちてるドングリ5個下さいと。
それに対しての業者さんの答えはこうでした。
「広場に落ちてる木の実は好きに持ってっていいですよ、これからゴミで投げる(ゴミとして廃棄するという意味の北海道弁)んだから。」とも言われました。
こういう場合は大丈夫なようです。

それから、先ほども違法だと書きましたが、植物に実やタネが付いている物をむしり取る行為は違法。
これは刑法235条の窃盗罪に当たるんですね。
他人が所有する「木についた状態」の実を採る行為は、絶対にやめてくださいね。
窃盗となりますので。
法律

☆泥棒と言う文字について

さて今回、自然の植物からタネや実などを頂く場合、泥棒にならないために事前に許可をもらいましょうというお話をしてきました。

最後に、私がどうしても気になった「泥棒」という文字について書きます。
これは本題とはかけ離れますが、なぜ窃盗を泥棒と書くのだろうか?
このブログを書き進めていて気になったもので。

・「押し取り坊」説

泥棒の語源について、最有力なのが、この押し取り坊。
「押し取り」には、強引に奪うという意味があるそうですね。
そこに、人を表す「坊」をつけて、強引に何かを奪う人という意味にしたらしい。
その押し取り坊が、短略化されて、おしとりぼう⇒おとりぼう⇒とりぼう⇒とろぼう⇒どろぼう。
こう変化したというんです。
じゃあ、漢字は「取ろ坊」で良いじゃないかと思うんです、私なんかは。
読みで言うなら、泥坊でしょう。

泥にまみれたなんて言いますから、取ろ坊よりも汚れてて良いですね。
でも泥坊だと、泥遊びしてる坊ちゃんみたいで愛らしいので、、困る。
だから、棒にしたのでしょうか、、、ううむ。
泥棒

・押し売りと、押し取り

「押し」という言葉には本来、強引にと言う意味があります。
だから、強引に家を訪ねてどうでも良いものを高額で売りつける人を「押し売り」なんて言いますよね。
急に怒り出してね、威圧して「このゴム紐、1本200円、買ってくれなきゃ帰らねぇ」なんてね、昭和にはそういうのが居たもんですが。
今じゃ死語ですかね??

あ、そうか、今は訪問販売と言うのか!
まぁ訪問販売の全部がそうではないですが、強引に売りつけるのが「押し売り」
だから反対に、強引に奪っていくのが「押し取り」と、こうなるわけです。
押し売り

・棒の意味するもの

ここなんですが、私はどうも「坊」ではないような気がします。
と申しますのも、盗人が「坊」ではないと思うんですね。

この場合、相棒とか用心棒の棒ではないかと思います。
つまり前者の場合、仕事の道具であり、後者の場合、武器を持った者を意味します。

こちらの意味の方が、しっくりきませんか?
盗むための道具を持った者であり、危ない武器を隠し持った者という意味。

さらには、棒手振(ぼてふり)。
これなんか語源として一番ピッタリなんじゃないかと思うんです。
棒手振は、天秤棒をもって商売をして歩く商人の事。
ここから、いくら努力しても報われなかったことを「棒に振る」なんて言葉も出ています。

その天秤棒が泥で汚れている。
汚れた棒をもって稼ぎを重ねる堕ちた商売をする人を、泥棒と言った。
そんな想像を今回私はしたのですが、いやいやなんとも、本題には関係ない話でしたね。
泥棒

では、今日も最後までお読み下すってありがとうございました。
今日があなたにとって、佳き日となりますように💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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