☆おでん仕込み中に
明日土曜に、娘が遊びに来るという事で、好物のおでんを仕込んでいたんです。
コンニャクは定番、これは私の人生哲学から言って、ベストオブベストのおでんの具。
とまあこんな具合に、私は、コンニャクをいかに美味しくいただくかという一点に集中して、おでんを仕込みます。
そこで先日買い物に出たら、大きなゴボウが1本98円で売られていたんです。
これはお買い得!とばかりに迷わず購入。
実は私、ゴボウを調理するのは今回が初めて。
輪切りにして30秒ほど下茹で。
そして、コンニャクの入ってるおでん鍋に投入して弱火にグツグツ。
それから1時間後に見てみたら、ツユが、それはまぁ見事に食欲を奪うような青緑色に!
なんだこれは!と調べてみました。
☆二つの植物の化学変化
原因は、ゴボウの「クロロゲン酸」と、コンニャクの「水酸化カルシウム」。
これらが反応して、煮汁を青緑色に変えるらしいんですね。
しかし、だいたい私はこういう化学変化の話には弱いですから。
でもそれじゃ悔しいので、分かったことを書き出しておきます。
・化学成分
- クロロゲン酸:ゴボウに含まれるクロロゲン酸。
これは、加熱や酸化によって変化し、色の変動を引き起こす可能性があります。
特に、 水酸化カルシウムを含むコンニャクを一緒に煮る場合、変色する可能性が高い。
クロロゲン酸はコーヒーにも多く含まれているそうですね。
あれこれと体にはよさそうなんですが、薬事法とかあるのでここでは書きません。
でも「ほうほう、抗酸化作用や肥満防止とな、ふむふむ」等と文献を読みました。 - 水酸化カルシウム:コンニャクに含まれる水酸化カルシウムはアルカリ性。
このアルカリの性質が、クロロゲン酸と結合。
これが煮汁の色を変える要因となり得るみたいですね。
ちなみに、水酸化カルシウムは、コンニャクを作るときに加えられる添加物です。
昔は、草木灰を使っていたようですね。
でも今は、水酸化カルシウムが使われているようです。
後で説明しますが、これはコンニャク芋を練って固める時に必要なものなんです。
いわゆる消石灰なのですが、ごく微量なので、人体に悪影響はありません。 - ロイシンとフェニルアラニン:余談ながら、これらはゴボウに含まれる成分です。
必須アミノ酸といわれており、どちらも人体では作ることができないらしいんですね。
これを書きながら、へ~そ~なんだ~とこの事実を今初めて知る60歳であります。
・青緑煮汁の結論
色は確かに毒々しいですが、コンニャクとゴボウを一緒に煮て出来た青緑色の煮汁。
これは食べても飲んでも、まったく健康に害はないとのことでした。
私はこれをこう名付けます。
「ブルーハワイおでん!」
ごめんなさい、不味そうなので自己規制しますm(__)m
☆ゴボウについて
折角なんで、ゴボウについて少し書きます。
この植物は、薬として中国大陸から日本に入ってきたようですね。
でも一説には、縄文人も食べていたんじゃないかって話もあって。
謎ではあります、どっちなんでしょう?
第二次世界大戦では、悲しい話もあります。
米国の捕虜兵士に、日本が収容所でゴボウ料理を提供。
戦後の裁判で、捕虜に木の根を食べさせたとして日本人の関係者が処刑されています。
ゴボウはこんな感じで畑で栽培。
そしてこちらが、ゴボウの花です。
ご存じない方も多いのではないでしょうか?
ゴボウだって咲きます。
植物ですから。
ちなみにゴボウを食用としているのは、何でも日本人だけらしいですよ。
よし、私も今日から心を入れ替えて、ゴボウを積極的に食べるようにします。
皆さんも、ど~ぞ。
☆コンニャクについて
これはですね、私の祖母も良く作ってくれてました。
美味しいんですよね。
水酸化カルシウムを使わず、昔ながらの草木灰で作るコンニャクは。
形がボコボコしてるんですけど、そこがまた良いんです。
歯ごたえもあって。
さてこれが、コンニャクの元、コンニャク芋です。
畑にこんな風に植えられて育ちます。
そしてコンニャクも植物ですから、当然咲きます。
この写真は、ツボミですね。
咲いたら、花屋で売られてるカラーに似てる花になります。
こちらは、コンニャクの実。
カラフルですよね。
ご興味ある方は、下記にリンクを貼っておきますので、是非こちらのサイトもご覧ください。
< 一般財団法人 日本こんにゃく協会公式サイト
では本日も、最後まで読んで下すってありがとうございました。
これから、おでんの似合う季節です。
食生活でも存分に植物からの恩恵を楽しみましょう。
今日があなたにとって、素晴らしい一日になりますように💐