一字の師

笹舟 ささやかな発見
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☆笹舟と子供たち

昨日の午前中の話。

夏休みの自然体験で、小学生の子たちが30名ほど集まりました。
テーマは、自由研究のテーマ探し。

そうは言いましても、半分以上は雑談です。
余り勉強勉強していますと子供達の息が詰まりますし、雑談から生まれる学びというものも大事だと考えておりますので。

そんな学習の合間の雑談時間に、笹舟の話が出ました。
小学四年生の女の子が、得意だというのです。
他の子達も興味津々で、その女の子が先生になって笹舟づくりを教えてもらう事に。

私は不器用な子供でしたので、一度も笹舟が出来たことはありませんでした。
毎回、川に浮かべる前に壊れてしまうのです。
それに形も、舟というよりも、葉がくしゃくしゃになったものに近い。
最後に挑戦したのは小学二年生でしたかねぇ。
やはりその時も出来なくて、皆から笑われて。
それ以来、作ったことはありませんでした。

それがこうして62歳になって、小学四年生の女の子から子供達に混じって笹舟作りを教えられて。
今になって作ってみると、なんだこんなに簡単なんだと思いましたが、当時の私には複雑繊細過ぎてもう絶対に無理だったのですね。
笹舟
全員で浅い川に横並びに入って、せーのでスタート。
誰がカッコイイだの、遠くまで進んだだの、早いとか遅いとか回ったとか、それはもう楽しそう。
子供達がこういった自然の中ではしゃぐ風景は、やっぱり健康的です。
盛り上がりましてね。
結局、繰り返し繰り返し10回ほど、笹舟レースをやりました。
回を重ねるほど、形の良い笹舟が出来てきて、みんな本当に上手でした。

12時に授業終了。
皆が帰って片付けも済んで。
川では特に事故が怖いし、また参加児童の情報保護で撮影できなかった分、じっくり一人で笹舟を作って流してみました。
笹舟
浮かんだ浮かんだ。
沈まずに、舟の形そのままに。
小二の私にこの瞬間を伝えてあげたいなぁとも感じつつ。

62歳の私が、現代の小4の女の子に教えてもらった笹舟作り。
どんなことでも、一つの教えを授けてくれた人の事を「一字の師」と呼びますが、笹舟に関してはこの女の子が、私の一字の師であります。
昨日あった、ちょっと嬉しい出来事のお話でした。
笹舟
と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
ささやかな発見
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