北の地の、木の芽起こしの雨

カタクリ ささやかな発見
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☆春の妖精たちの今

北の、木の芽起こしの雨

札幌では一昨昨日(さきおととい)あたりから雨の日が続いております。
これが、木の芽起こしの雨に当たるのでしょう。

本来、木の芽起こしの雨と申しますのは、近畿地方の二月末~三月初めに降る雨の事。
この雨を機に、植物達の春の活動が活発になってくるという境目の雨の事です。

札幌は北国ですから、そこよりもおおよそ一ヶ月遅れで春が来ます。
森の中はようやく残雪もほとんどなくなり、この雨を境に、一気に緑が増える、今降っているのはそんな雨なのだと思います。
木の芽起こしの雨

そんな雨の森を、今目覚めた春の妖精(スプリング・エフェメラル)捜しに歩いてきました。

エンレイソウ

いました、いました。
まずはエンレイソウです。
一昨日までは気付かない程でしたが、やはりこの雨でグンと育っていました。

まるでポンチョを羽織った小学生のようですね。
エンレイソウ

フユノハナワラビ

先日の雪解け直後のこの妖精は、地面に押し付けられてペチャンコになっておりました。
フユノハナワラビ

ところがこの雨を受けて、今はイキイキしておりました。
顔色も良いようです。
フユノハナワラビ

福寿草

一輪、クンと伸びて。
さあ早く咲かねばなりません。
このまだ寒い時期。
福寿草はその黄色い花を、まるでパラボラアンテナのように空に向かって広げます。
そうしたら花の内側は太陽の熱が集まってわりあい暖かになるのです。

そうすると昆虫たちが暖を取るために花に集まり、見事受粉もできるというのが福寿草の戦略です。
福寿草

カタクリ

カタクリはもうすっかり立派で。
早いものではもう蕾も付けておりました。
カタクリ
今日あたり、、、寒いからまだ無理かな、、、でも今日あたり、咲いているものも出てきているかもしれませんね。
福寿草と競争です。
カタクリ

木の芽起こし時の魅力

このように、この時期の森歩きは、健康にも良いし気分転換にもなるし、何よりこうして森が目覚める瞬間に立ち会えるので大好きです。

寒いですけれども。
雨でぬれますけれども。
私の場合、雨の止み間を空を見上げながら先読みして、今だそれっ!と雨具も持たずに歩くのが好きです。
これで天気予測の技術も磨かれますし(自分が居る場所の)、集中力も高まります。
もちろん、どうしても止みそうにもない場合もありますが、その時はきちんと雨具をもって散歩してきます。

やめられないんですよね。
毎日の森の変化が大きくて。
なので行けば必ず、その日にしか見られない景色に出会えますので。
木の芽起こしの雨

と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
ささやかな発見
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